ボックス型L2スイッチ
AX2600Sシリーズ
中断の許されないミッションクリティカルなネットワークに高い安全性と信頼性を提供する、ハイエンドギガビットレイヤ2スイッチ
主な適用位置
- ディストリビューションスイッチ
- サーバスイッチ
- フロアスイッチ

概要
AX2600Sシリーズは、「利用者認証とマイクロセグメンテーションなどゼロトラストセキュリティに対応」「サプライチェーンにおける装置改ざんを検出可能な真正性確認機能」「スタック、10Gリングおよび電源冗長など高信頼化機能」をサポートし、中断の許されないミッションクリティカルなネットワークに高い安全性と信頼性を提供する、ハイエンドレイヤ2スイッチです。
-
- 1Gアップリンク×4ポートを、追加ライセンス適用で10G×4ポートに拡張可能(トラフィック増時のアップリンク拡張や、10Gリングのトランジットスイッチなどに適用)
- WiFi6アクセスポイントや高機能ネットワークカメラを多数接続できる、最大1,440WのPoE給電能力
(内蔵電源モジュールを追加することで、PoE+(30W)のフルポート給電が可能) - トリプル認証やループ検知機能など、フロアスイッチに必要な機能を多数サポート
- サイバー攻撃自動防御ソリューションと連携し、セキュリティアプライアンスで検出したマルウェア感染端末をLANから隔離
- スタック機能や内蔵電源二重化などにより、ネットワークの高信頼化を実現
- 最短1秒で切替可能な、L2リングプロトコルに対応(マスタおよびトランジット)
- 指定周期やイベント発生時に、ミラーデータなどをリアルタイム送信できるテレメトリ機能
- PythonやAnsibleによる自動設定に対応
- ワイヤレスのBluetoothコンソール
- 装置/OS共に非改ざんを確認して立ち上げる、セキュアブート機能を実装
構成例
構内LANのフロアスイッチ

- スタック機能により、ディストリビューション/サーバスイッチをシンプルに冗長化
- 内蔵電源の二重化も可能
- 無線APや監視カメラの導入増で、多数のギガPoEデバイスを収容
- 内蔵電源を二重化することで、30Wフルポートでの給電が可能
- ネットワーク認証(1X/MAC/Web)やサイバー攻撃自動防御ソリューションにより、セキュアな環境を構築
- トラフィックが増えて上位スイッチとの接続を増強したい場合、ライセンスを追加適用することでアップリンクポートを1G⇒10Gへ拡張可能
リングネットワークのトランジットスイッチ

- 通常リングのマスタ/トランジットスイッチとして利用可能
- 隣接スイッチとの接続を増強したい場合、ライセンスを追加適用することで1G⇒10Gリングへ拡張可能
機能紹介
レイヤ2スイッチのハイエンドモデル
- スタンダードモデルである AX2300S の機能をカバー
- スタック機能や電源冗長化など、高信頼なシステムで求められる機能もサポート
- フロアスイッチに加え、ディストリビューションやサーバスイッチとしても利用可能

最大40Gbpsのアップリンク性能
- 1Gアップリンク×4ポートを、追加ライセンス適用で10G×4ポートに拡張可能
- 10Gリンクアグリゲーションにより最大40Gまで広帯域化
- トラフィック増時のアップリンク拡張や、10Gリングのトランジットスイッチなどに適用し、高信頼で広帯域なバックボーンを構成
業界最高レベルのPoE給電能力
- WiFi6アクセスポイントや高機能ネットワークカメラを多数接続できるPoE給電能力(AX2630S-24P4XWが最大720W、AX2630S-48P4XWが最大1,440W)
- PoE/PoE+に対応し、ポートあたり15W/30Wの給電が可能
- 電源モジュールを追加することで、すべてのポートでClass3(15.4W)/Class4(30.0W)を給電可能
- 停電復旧などの装置立ち上げ時に、接続されたPoEデバイスへの給電開始タイミングをずらすことが可能なピークシフト給電機能
豊富な冗長機能による高い信頼性
- スタック機能により、ディストリビューション/サーバスイッチのシンプルな冗長が可能
- 内蔵電源二重化により、ネットワークの高信頼化を実現
管理者の作業を大幅に軽減する運用容易化機能
- L2スイッチとしてエッジ部分をカバーし、AXシリーズとしての一貫した接続性/操作性/相互運用性を保持
- L2ループ検知機能によりネットワーク上の装置の誤接続を検知し、ループの発生を防ぐことが可能
- USBメモリカードを採用、ログの保存やソフトウェアアップデートに対応(SDカードスクリプト機能)
- ネットワークに接続するだけでOSと設定をダウンロード/インストールできる、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)機能をサポート
- 高機能スクリプト言語のPythonや構成管理ツールのAnsibleに対応することで、運用の容易化/自動化を支援
- USBポートにBluetoothドングル(製品化予定)を搭載することで、タブレットやPCをワイヤレスコンソールとして使用可能
- 指定周期やイベント発生時に、ミラーデータや加入端末情報(新たに学習したMACアドレス発生 ※1)などをリアルタイムに送信できる、テレメトリ機能をサポート

サイバー攻撃に強いセキュリティ
- 装置起動時にハード/ソフトが改ざんされていないことを毎回確認することで、バックドアなどによる不正侵入や情報窃取・漏洩を防ぐセキュアブート機能
- トリプル認証(IEEE802.1X認証/Web認証/MAC認証)に対応し、さまざまなOSや端末が混在する環境でもユーザ認証が可能
- 複数の認証方式を組み合わせることで、不正端末排除とユーザ認証を同時に実施するマルチステップ認証をサポート
- トリプル認証や「サイバー攻撃自動防御ソリューション」、「ネットワークの可視化・異常検知ソリューション」対応スイッチとして、構内ネットワークのゼロトラスト・セキュリティを実現
業界最長クラスの長期サポート
- 最長10年まで、トラブル解決支援や保守部品の提供を実現し、ネットワークの長期安定稼動をサポートするロングライフソリューションに対応
- ※1 将来サポート予定
製品一覧
AX2630S
AX2300シリーズの「追加ライセンスを適⽤することで10Gアップリンクポートに拡張可能」「テレメトリ機能/Pythonスクリプト/セキュアブート対応」などの特長に加え、「スタック機能」「内蔵電源の二重化」などにも対応。フロアスイッチに加えてディストリビューション/サーバスイッチとしても利用可能な、ハイエンドのレイヤ2スイッチです。
AX2630S-24T4XW

インタ
フェースx最大 ポート数
|
最大
スイッチング容量
|
最大
パケット処理性能
|
入力電源 | AC100V・200V/DC-48V |
---|---|
外形寸法 | 440(W)×350(D)×44(H)mm(1U) |
質量(最大搭載時) | 4.4kg |
最大消費電力 | 45W 電源(AC 電源 または AC/DC 電源混載) |
動作温度/湿度(動作許容範囲) | 0~45℃/10~90%(非結露) |
エネルギー消費効率*1 | 区分A 0.5 |
測定時のポート速度およびポート数 | 10Gbit/s:4 1Gbit/s:26 |
最大実効伝送速度*1 | 66 |
- ファンレス
AX2630S-24P4XW

インタ
フェースx最大 ポート数
|
最大
スイッチング容量
|
最大
パケット処理性能
|
入力電源 | AC100V・200V |
---|---|
外形寸法 | 440(W)×350(D)×44(H)mm(1U) |
質量(最大搭載時) | 5.8kg |
最大消費電力 | 890W 電源(AC 電源) |
動作温度/湿度(動作許容範囲) | 0~50℃/10~90%(非結露) |
エネルギー消費効率*1 | 区分A 0.7 |
測定時のポート速度およびポート数 | 10Gbit/s:4 1Gbit/s:26 |
最大実効伝送速度*1 | 66 |
PoE最大供給電力 | 535.0W/装置 30.0W/ポート*2 720.0W/装置 30.0W/ポート*4 |
- PoE/PoE+
AX2630S-48T4XW

インタ
フェースx最大 ポート数
|
最大
スイッチング容量
|
最大
パケット処理性能
|
入力電源 | AC100V・200V/DC-48V |
---|---|
外形寸法 | 440(W)×350(D)×44(H)mm(1U) |
質量(最大搭載時) | 4.9kg |
最大消費電力 | 80W 電源(AC 電源 または AC/DC 電源混載) |
動作温度/湿度(動作許容範囲) | 0~50℃/10~90%(非結露) |
エネルギー消費効率*1 | 区分A 0.7 |
測定時のポート速度およびポート数 | 10Gbit/s:4 1Gbit/s:50 |
最大実効伝送速度*1 | 90 |
AX2630S-48P4XW

インタ
フェースx最大 ポート数
|
最大
スイッチング容量
|
最大
パケット処理性能
|
入力電源 | AC100V・200V |
---|---|
外形寸法 | 440(W)×350(D)×44(H)mm(1U) |
質量(最大搭載時) | 6.4kg |
最大消費電力 | 1760W 電源(AC 電源) |
動作温度/湿度(動作許容範囲) | 0~50℃/10~90%(非結露) |
エネルギー消費効率*1 | 区分A 0.9 |
測定時のポート速度およびポート数 | 10Gbit/s:4 1Gbit/s:50 |
最大実効伝送速度*1 | 90 |
PoE最大供給電力 | 785.0W/装置 30.0W/ポート*3 1,440W/装置 30.0W/ポート*4 |
- PoE/PoE+
- ⇒ OP-ULTGライセンスにより、1G(SFP)×4ポートを10G(SFP+)×4ポートへ拡張可能
- *1 省エネ法で定める測定方法に基づく値
- *2 受電装置の電力クラスがClass3(15.4W)の場合は、給電可能なポート数は最大で24ポート、Class4(30.0W)の場合は最大で17ポート
- *3 受電装置の電力クラスがClass3(15.4W)の場合は、給電可能なポート数は最大で48ポート、Class4(30.0W)の場合は最大で26ポート
- *4 電源モジュールを追加 & PoE給電量拡張モードを設定した場合、すべてのポートでClass3(15.4W)/Class4(30.0W)を給電可能
- ※ 省エネ法で義務付けられる表示事項ならびにその測定方法については、「グリーンIT:省エネ法への取り組み」を参照ください。
仕様(AX2630S)
AX2630S-24T4XW |
AX2630S-24P4XW |
AX2630S-48T4XW |
AX2630S-48P4XW |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
性能 |
最大スイッチング容量 (Gbit/s) |
132 | 132 | 180 | 180 | |
最大パケット処理性能 (Mpacket/s) |
98.2 | 98.2 | 133.9 | 133.9 | ||
最大ポート数 |
10GBASE-SR/LR/ER/BR/CU (SFP+) |
0 ⇒ 4 | 0 ⇒ 4 | 0 ⇒ 4 | 0 ⇒ 4 | |
1000BASE-T/SX/LX/BX/LH (SFP) | 2+4 | 2+4 | 2+4 | 2+4 | ||
10/100/1000BASE-T (UTP) | 24 | - | 48 | - | ||
10/100/1000BASE-T (UTP)【PoE/PoE+】 | - | 24*1*2 | - | 48*1*2 | ||
レイヤ2機能 |
最大MACエントリ数 | 16K | ||||
VLAN | ポートVLAN、Tag-VLAN(IEEE 802.1Q)、プロトコルVLAN、MAC VLAN、Tag変換 | |||||
スパニングツリー プロトコル (STP) |
STP(IEEE 802.1D)、RSTP(IEEE 802.1w)、PVST+、MSTP(IEEE 802.1s)、BPDUフィルタ、ルートガード、ループガード | |||||
マルチキャスト 連携機能 |
IGMPv1/v2/v3 Snooping、MLDv1/v2 Snooping | |||||
リングプロトコル | Autonomous Extensible Ring Protocol | |||||
その他 | L2ループ検知機能、ストームコントロール、IEEE802.3ah/UDLD、Ether OAM | |||||
ネットワーク機能 |
認証機能 | トリプル認証(IEEE802.1X認証、Web認証、MAC認証)、マルチステップ認証 | ||||
セキュリティ機能 | フィルタリング(L2/IPv4/IPv6/L4)、DHCP Snooping、ポート間中継遮断機能、セキュアブート機能 | |||||
QoS | フロー検出(L2/IPv4/IPv6/L4)、帯域監視(UPC(ポリサー))、マーキング(DSCP/ユーザ優先度)、優先制御(フローベース、ユーザ優先度マップ)、 廃棄制御、シェーピング(ポート帯域制御、スケジューリング(PQ、PQ+DRR、PQ+WRR))、Diff-serv | |||||
高信頼化機能 | スタック機能、リンクアグリゲーション(IEEE802.3ad (IEEE802.1AX))、アップリンク・リダンダント機能、GSRP aware | |||||
仮想化(ネットワーク・パーティション) | - | |||||
その他 | IPv4 DHCPサーバ、VLANトンネリング | |||||
運用管理機能 |
ネットワーク管理 | SNMPv1/v2c/v3、MIBⅡ、RMON、sFlow、LLDP、ポートミラーリング、ポリシーベースミラーリング、リモートミラーリング | ||||
運用・保守 | CLI、コマンドレス保守機能(USBメモリ)、RADIUS、TACACS+、SSH、 syslog、ping、traceroute、telnet、ftp、tftp、NTP、MC(メモリカード)運用モード、ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)、高機能スクリプト(Python)、Ansible | |||||
省電力機能 |
省電力イーサネット(IEEE802.3az) | |||||
冗長化 | 電源(AC,DC) | 電源(AC) | 電源(AC,DC) | 電源(AC) | ||
ファンレス対応 | ファンレス | - | ||||
設備条件 |
入力電圧 | AC100~120V/200~240V DC -48V |
AC100~120V/200~240V | AC100~120V/200~240V DC -48V |
AC100~120V/200~240V | |
最大入力電流(A) | 0.8@AC100V 0.4@AC200V 1.0@DC-48V |
8.5@AC100V 4.3@AC200V |
0.9@AC100V 0.5@AC200V 1.7@DC-48V |
12@AC100V 6.5@AC200V |
||
最大消費電力(W) | 45 | 890 | 80 | 1760 | ||
最大発熱量(kJ/h) | 162 | 612 | 288 | 1152 | ||
外形寸法W×D×H(mm) (高さ[U]) | 440×350×44(1U) | 440×350×44(1U) | 440×350×44(1U) | 440×350×44(1U) | ||
質量(Kg)(電源含む) | 4.4 | 5.8 | 4.9 | 6.4 | ||
省エネ法表示事項
*3 |
エネルギー消費効率 (W/(Gbit/s)) | 区分A 0.5 | 区分A 0.7 | 区分A 0.7 | 区分A 0.9 | |
最大実効伝送速度 (Gbit/s) | 66 | 66 | 90 | 90 | ||
測定時のポート速度およびポート数 | 10Gbit/s | 4 | 4 | 4 | 4 | |
1Gbit/s | 26 | 26 | 50 | 50 | ||
PoE最大供給電力 (W) | - | 535 / 720*2 | - | 785 / 1,440*2 | ||
環境条件 |
動作許容範囲温度 | 0℃~45℃*4 | 0℃~50℃ | |||
非動作時温度(非通電時) | -10℃~50℃ | |||||
保存および輸送時温度 | -25℃~65℃ | |||||
動作許容範囲湿度 | 10%~90%(結露しないこと) | |||||
非動作時湿度(非通電時) | 8%~90%(結露しないこと) | |||||
保存および輸送時湿度 | 5%~90%(結露しないこと) | |||||
浮遊粉じん | 約10ミクロン以下の浮遊粉じん : 0.15mg/m3 |
- *1:受電装置の電力クラスがClass3(15.4W)の場合は、給電可能なポート数は最大で24ポート(24P)/48ポート(48P)、Class4(30.0W)の場合は最大で17ポート(24P)/26ポート(48P)
- *2:電源モジュールを追加 & PoE給電量拡張モードを設定した場合、すべてのポートでClass3(15.4W)/Class4(30.0W)を給電可能
- *3:省エネ法で定める測定方法に基づく値
- ⇒ OP-ULTGライセンスにより、1G(SFP)×4ポートを10G(SFP+)×4ポートへ拡張可能
関連情報
導入事例
該当ソリューション
技術情報
OSSソースコードダウンロード
本製品には、オープンソース(OSS)コードが含まれます。
ソースコードをダウンロードいただくにあたり、本製品のシリアル番号の入力が必要となります。
USB延長ケーブルとUSBメモリ
本製品をお客様のラックなどに収容する場合、弊社標準品のメモリカード(UM04G)以外に以下に示す延長ケーブルや代替えとなるUSBメモリを別にご準備いただくことでメモリカードの突起部分を少なくし、収容しやすくすることができます。