ネットワーク用語集:五十音
(あ行)
- イコールコストマルチパス [OSPF/OSPFv3]
- ある2点間にコストが同じ経路が複数ある場合に、この複数の経路のことをイコールコストマルチパスといいます。
- 一時保存コンフィグレーションファイル [装置概要 AX7800R・AX7700R・AX2000R・AX7800S・AX5400S]
- コンフィグレーションファイルの1つで, 運用中にコンフィグレーションを変更してMCに格納した場合に,編集前のスタートアップコンフィグレーションファイルを一時保存したものです。
- インターナルピア [BGP4/BGP4+]
- 同じAS内に属し、物理的に直接接続されたBGPスピーカ間に形成するピアです。ピアリングに使用するIPアドレスは直接接続されたインタフェースのインタフェースアドレスを使用します。
- インタフェース [IPv4/IPv6]
- 本装置でIPアドレスを付与する単位です。
- インタフェースバックアップ [WAN]
- 回線バックアップで、バックアップ元回線のインタフェースのダウンを契機に、バックアップ先ISDN回線を接続する方式です。
- インデックス [SNMP]
- MIBを限定するための情報です。
- インテリアノード [Diff-serv]
- DSドメインで、DSCPに基づいた転送動作だけを行うノードです。
- インポート・フィルタ [RIP/RIPng/OSPF/OSPFv3/IS-IS/BGP4/BGP4+]
- 指定プロトコルで受信したルーティング・パケットの経路情報をルーティングテーブルに取り込むかどうかをフィルタリング条件に従って制御します。
- 運用端末 [装置概要]
- 本装置の運用管理に使用するコンソールまたはリモート運用端末のことを運用端末と呼びます。
- エキスターナルピア [BGP4/BGP4+]
- 異なるASに属するBGPスピーカ間に形成するピアです。ピアリングに使用するIPアドレスは直接接続されたインタフェースのインタフェースアドレスを使用します。
- エキスポート・フィルタ [RIP/RIPng/OSPF/OSPFv3/IS-IS/BGP4/BGP4+]
- ルータ上で同時に動作しているルーティングプロトコル間での経路情報の再配布を制御します。エキスポート・フィルタでは配布先プロトコルのフィルタリング条件と学習元プロトコルのフィルタリング条件によって、特定の宛先に特定の経路情報を送出します。
- エリアボーダルータ [OSPF/OSPFv3]
- 複数のエリアに所属するルータです。所属するすべてのエリアについて、個別に経路選択を行います。
- オブジェクトID [SNMP]
- MIBを特定するための識別IDです。rootから各ノードの数値をならべて番号をつけることで、MIBを一意に識別できます。
(か行)
- 仮想リンク [OSPF/OSPFv3]
- 仮想の回線のことです。仮想リンクの実際の経路があるエリアのことを仮想リンクの通過エリアといいます。
- 均等最低帯域保証 [QoS]
- 送信帯域の均等最低保証を行う機能です。キューごとに割り当てられた帯域分だけを送信します。ただし、回線の帯域が空いていれば、空いている帯域も使用して送信します。
- 均等保証 [QoS]
- 出力キューからパケットを送信するときの送信順を、1キュー当たり1パケットにして各キューから順番に送信する機能です。
- クラシファイア [Diff-serv]
- TCP/IPヘッダからフローを識別して、個々のユーザとの契約に基づいてDSCPに分類・集約する機能です。バウンダリノードが持っている機能です。
- グループマネージメント機能 [IGMP/MLD]
- ホスト-ルータ間でのグループメンバーシップ情報の送受信によって、ルータが直接接続したネットワーク上のマルチキャストグループメンバーの存在を学習する機能です。
- 高速経路切替機能 [RIP/RIPng/OSPF/OSPFv3/IS-IS/BGP4/BGP4+]
- 同一の宛先を持つ複数の経路が存在する場合に、最も優先度が高い経路情報(第1優先経路と呼ぶ)と、第1優先経路の次に優先される経路(第2優先経路と呼ぶ)をあらかじめルーティングテーブルに登録しておき、インタフェースダウンなどによって第1優先経路が使用不可能になったときに第2優先経路をフォワーディングテーブルに登録することで、通信停止時間の短縮を図る機能です。
- コンフィグレーションファイル [装置概要]
- ネットワークの運用環境に合わせて構成および動作条件を設定するファイルです。コンフィグレーションファイルには次に示す種類があります。
- スタートアップコンフィグレーションファイル
- バックアップコンフィグレーションファイル
- 一次保存コンフィグレーションファイル
(さ行)
- 最低帯域保証 [QoS]
- 送信帯域の最低保証を行う機能です。キューごとに指定された帯域分だけを送信します。ただし、回線の帯域が空いていれば、空いている帯域も使用して送信します。
- ジャンボフレーム [イーサネットスイッチ]
- MAC ヘッダのDA ~データが1518 オクテットを超えるフレームを中継するための機能です。
- シェーパ [QoS]
- バウンダリノードで送信帯域を制御する機能です。
- 重要パケット保護機能 [QoS]
- 保証帯域内で、重要なパケットは優先的に保証帯域内パケットとして転送し、通常のパケットは重要なパケットが全保証帯域を使用して転送していない場合に保証帯域内パケットとして転送する機能です。
- 出力優先制御 [QoS]
- 出力優先度に従って優先パケットの追い越しを行う制御です。出力優先度の高いキューに積まれたパケットをすべて送信したあとで、より低いキューに積まれたパケットを送信します。
- スケジューリング [QoS]
- 各キューに積まれたフレームをどのような順序で送信するかを制御する機能です。
PQ、RR、WRR、2PQ+6DRR、2PQ+6WRR、WFQ等があります。 - スタートアップコンフィグレーションファイル [装置概要]
- コンフィグレーションファイルの1つで、本装置の立ち上げに使用します。このコンフィグレーションに従って運用されます。
- スタティックポーリング [拡張機能]
- 網内の障害を検出する為に経路を監視する機能です。
接続先の装置に障害が発生した場合、接続先へ到達不可能と判断し経路を切り替えます。 - スタティックルーティング
- ユーザが構成定義によって経路情報を設定するルーティング方法です。
- スタブルータ [OSPF/OSPFv3]
- ネットワーク全体のルーティングが不安定になることを防ぐ為、周辺の装置でルーティングにできるだけ使用されないように経路情報を通知を行っているルータを呼びます。
この機能によって、装置の状態が不安定であってもネットワークのルーティングが不安定になることを防ぐことができます。 - ステートレスアドレス自動設定機能 [IPv6]
- IPv6リンクローカルアドレスを装置内で自動生成する機能、ホストがIPv6アドレスを自動生成するときに必要な情報を通知する機能です。
- ストームコントロール
- ネットワークおよび接続された機器への影響を抑えるために、スイッチでフラッディング対象フレーム中継の量を制限する機能です。
- スパニングツリー・アルゴリズム [スパニングツリー・プロトコル]
- ブリッジによるルーティングで使用されるアルゴリズムで、論理的木構造を形成します。このアルゴリズムによって任意の二つのES間で単一の経路を決定でき、フレームのループ周回を防ぐことができます。
- スパニングツリー・プロトコル
- スパニングツリー・プロトコルは、ループ防止プロトコルです。スパニングツリー・プロトコルを使用することで、スイッチ間でお互いに通信し、ネットワーク上の物理ループを発見することができます。
- スループット
- コンピュータ間の通信での実質的な通信速度(実行速度)のことです。
(た行)
- 帯域監視 [QoS]
- フロー検出で検出したフレームのフレーム長(MACアドレスからFCSまで)を基に帯域を監視する機能です。
指定した監視帯域内として中継するフレームを「遵守フレーム」、監視帯域以上としてペナルティを科すフレームを「違反フレーム」と呼びます。
Leaky Bucketアルゴリズムを用いています。 - 帯域制御 [QoS]
- 物理ポート単位の最大帯域制限、およびキューごとの最低帯域監視、最大帯域制限、余剰帯域分配を行う機能です。
- ダイナミックルーティング
- ルーティングプロトコルによってネットワーク内の他ルータと経路情報を交換して経路を選択するルーティング方法です。
- タイムスロット [WAN]
- 多重アクセスで時分割された各回線。
- 多重アクセス [WAN]
- 1本の物理回線を時分割多重によって複数の回線に多重した通信形態。
- トラップ [SNMP]
- SNMPエージェントからSNMPマネージャに非同期に通知されるイベント通知です。
- トラフィッククラス [WAN]
- トラフィック制御の内容を決定する、CBR、VBR、ABR、UBR、GFR、GFR2のサービスカテゴリおよびトラフィックパラメータのセットのことです。
- トランスペアレント・ブリッジ [イーサネットスイッチ]
- MAC副層によって中継を行う中継装置です。
(な行)
- 認証VLAN [独自機能]
- 専用の認証サーバと連携し、ユーザ単位にVLANへのアクセス制御を行うVLANaccessAgentと呼ばれる機能です。
端末から認証サーバに対してログインを行い、認証情報が本装置に通知されます。
本装置は通知されてきた情報中のMACアドレスを用い、端末を所定のVLANに収容を行います。 - 認証デフォルトVLAN機能 [IEEE802.1X]
- IEEE802.1XのVLAN単位認証(動的)モードで使用される機能です。
IEEE802.1X未対応端末、認証失敗、認証成功後のMAC VLANへの動的割り当てが失敗した端末は、デフォルトVLANまたは構成定義で指定されたポートVLANに所属します。
認証前の端末は、いったんこの認証デフォルトVLANに所属します。
(は行)
- パーシャルメッシュ構成 [WAN]
- フレームリレーで使用するネットワーク構成です。センターと各拠点間の通信などに適用され、通信パスがない拠点間通信の場合は、センター経由の折り返しで通信します。通信パス数を削減できるので、公衆フレームサービスなどを利用した場合に料金が節約できます。
- ハードウェアキュー長 [装置概要]
- 1回の送信処理で回線ハードウェアに与える送信データ長。
- 廃棄制御 [QoS]
- キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と、キューにフレームが滞留している量に応じて該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。
- バウンダリノード [Diff-serv]
- DSドメインで、フローを識別してDSCPへ集約してDSCPに基づいて転送動作を行うノードです。
- バックアップコンフィグレーションファイル [装置概要 AX7800R・AX7700R・AX2000R・AX7800S・AX5400S]
- コンフィグレーションファイルの1つで, スタートアップコンフィグレーションファイルのコピー,または将来のネットワークの変更に備えた編集用として使用します。
- パラレルPVC [WAN]
- 相手装置との間に複数のPVCを割り当てて通信するとき、この複数のPVCをパラレルPVCといいます。
- 標準MIB [SNMP]
- RFCで規定されたMIBです。
- フィルタリング
- 受信したある特定のIPパケットを中継または廃棄する機能です。
- 物理ポートバックアップ [WAN]
- 回線バックアップで、バックアップ元物理ポートのダウンを契機に、同一インタフェース配下のバックアップ先ISDN回線を接続する方式です。
- プライベートMIB [SNMP]
- 装置の開発ベンダーが独自に提供するMIBです。
- フラッディング [イーサネットスイッチ]
- トランスペアレント・ブリッジで、フィルタリング・データベース(FDB)と呼ばれるテーブル内のMACアドレスと受信したフレームの宛先MACアドレスを比較して、一致するエントリがない場合に、フレームを受信したインタフェース以外のすべてのインタフェースにフレームを送信する機能です。
- フルメッシュ構成 [WAN]
- フレームリレーで使用する、通信先と1対1で通信パスを持つネットワーク構成です。拠点間で相互に通信する場合などに適用します。通信パス数は増えますが、直結パスのために通信遅延を低減できます。
- フレームリレー網 [WAN]
- プロトコルを簡素化して高速データ伝送を実現したパケット交換型の通信方式です。
- フロー検出 [QoS]
- フレームの一連の流れであるフローを、MACヘッダ・IPヘッダ・TCPヘッダなどの条件に基づいてフレームを検出する機能です。
- プロトコルVLAN [イーサネットスイッチ]
- VLANのグループ分けをIPv4のプロトコル・IPv6のプロトコル等、プロトコル単位で行います。
- ポートVLAN [イーサネットスイッチ]
- VLANのグループ分けを物理ポート単位で行います。
- ポート間中継遮断 [装置概要]
- 指定したポートですべての通信を遮断する機能です。
VLAN内のレイヤ2中継、VLAN間のレイヤ3中継のどちらもすべての通信を遮断します。
特定のポートからのアクセスだけを許可するサーバの接続や、直接の通信を遮断したい端末の接続などに適用することによってセキュリティを確保できます。 - ポートミラーリング
- 送受信するフレームのコピーを指定した物理ポートへ送信する機能です。
トラフィックを監視する物理ポートをモニターポートと呼び、ミラーリングしたフレームの送信先となる物理ポートをミラーポートと呼びます。 - ポリシー [QoS]
- どの業務データを優先的に配信するかという方針を指します。
- ポリシーインタフェース情報 [ポリシールーティング]
- ポリシールーティングに従ってパケットを転送するときの、構成定義情報で定義したインタフェース情報です。単一または複数のポリシーインタフェース情報をグループ化してポリシーグループ情報を定義します。
- ポリシールーティング
- ルーティングプロトコルで登録された経路情報に従わないで、ユーザが設定したポリシーをベースにして特定のインタフェースにパケットを転送するルーティング方法です。
(ま行)
- マーカー [QoS]
- IPヘッダのDSフィールドにDSCP値を書き込む機能です。バウンダリノードが持っている機能です。
- マルチキャスト
- ネットワーク内で選択されたグループに属している通信先に対して同一の情報を送信する機能です。
- マルチキャストグループマネージメント機能 [IGMP/MLD]
- ホスト-ルータ間でのグループメンバーシップ情報の送受信によって、ルータが直接接続したネットワーク上のマルチキャストグループメンバーの存在を学習する機能です。
- マルチキャストトンネル機能 [マルチキャスト]
- 二つのマルチキャストルータがユニキャストルータを経由して接続されている場合に、マルチキャストパケットをカプセル化してデータを送受信して、二つのマルチキャストネットワークを接続する機能です。
- マルチパス [IPv4/IPv6]
- 宛先のネットワークアドレスに対して複数の経路を構築する接続方式です。
- 未指定アドレス [IPv6]
- すべてのビットが0のアドレス0:0:0:0:0:0:0:0(0::0、または::)は未指定アドレスと定義されます。未指定アドレスはインタフェースにアドレスがないことを表します。
(や行)
- 優先度決定 [QoS]
- フロー検出で検出したフレームの優先度をCoS値で指定して,送信キューを決定する機能です。
- 優先MCスロット指定機能 [装置概要 AX7800R・AX7700R・AX2000R・AX7800S・AX5400S]
- 装置を起動するための優先MCスロットを指定する機能です。
(ら行)
- リンクアグリゲーション(IEEE802.3ad)
- 隣接装置との間を複数のイーサネットポートで接続し、それらを束ねて一つの仮想リンクとして扱う機能です。
これによって接続装置間の帯域の拡大や冗長性を確保できます。 - ルーティングピア [BGP4/BGP4+]
- 同じAS内に属し、物理的に直接接続されないBGPスピーカ間に形成するピアです。ピアリングに使用するIPアドレスはそのルータの装置アドレス、またはルータ内のインタフェースのインタフェースアドレスのどちらかです。
- ルートガード [スパニングツリー・プロトコル]
- 意図しないトポロジーになることでトラフィックが集中すると、ネットワーク障害に至るおそれがあります。
このようなときのために、ルートブリッジの候補を特定しておくことによってネットワーク障害を回避する機能です。 - ルート・フラップ・ダンピング [BGP4/BGP4+]
- 経路情報が頻発してフラップするような場合に、一時的に該当する経路の使用を抑制して、ネットワークの不安定さを最小限にする機能です。
- ルート・リフレクション [BGP4/BGP4+]
- AS内でピアを形成する内部ピアの数を減らすための方法です。内部ピアで配布された経路情報をそのほかの内部ピアに再配布して、AS内の内部ピアの数を減らします。
- ルート・リフレッシュ [BGP4/BGP4+]
- 変化が発生した経路だけを広告するBGP4+で、すでに広告された経路を強制的に再広告させる機能です。
- ループバックアドレス [IPv6]
- アドレス0:0:0:0:0:0:0:1(0::1、または::1)はループバックアドレスと定義されています。ループバックアドレスは自ノード宛てに通信するときに、パケットの宛先アドレスとして使用されます。ループバックアドレスをインタフェースに割り当てることはできません。
- ロードバランス機能 [IPv4/IPv6]
- マルチパスを使用して既存回線を集合して高帯域を供給するための機能です。
- 論理回線 [WAN]
- 多重された一次群回線です。