少子化が進む中、大学を中心とした学校法人は、学生サービスの向上や教育環境の充実に取り組んでいます。その中でもキャンパスネットワークは、大学経営の重点項目のひとつです。そして、多くの学生や教職員、さらに外部の研究者が利用する大学のネットワークには、利用者に利便性を提供しながら、高いレベルのセキュリティを維持することが求められます。
また、国立大学が法人化されたことに伴い、私立大学のみならず国立大学にも民間企業並みのコンプライアンスが求められるようになりました。そのため、個人情報の適切な保護、情報開示による外部への説明責任といった観点からも、セキュアなネットワークを構築することは最低限の義務といえます。
さらに、キャンパスネットワークを安定して運用するためには、高信頼のネットワーク環境が必須です。加えて社会的責任を果たすうえで、省エネ対策も避けて通ることはできません。
キャンパスネットワークのセキュリティを確保する手段として、アクセスするユーザや端末を厳格に認証する「ネットワーク認証」により、不正アクセスを防止する対策があります。さらに、ネットワークの仮想化を実現する「ネットワーク・パーティション」により、ひとつのネットワークを学生、教師、学務、学部など、用途別・組織別に分割すれば、組織間の情報が完全に遮断でき、別の組織にアクセスしたり、不正にアクセスされたりするリスクも解消します。
キャンパス内に張り巡らしたネットワークを安定運用するためには冗長化対策が必須です。しかし物理的に2台のスイッチを用いるとネットワークの複雑化を招き、障害の原因になりかねません。そこでアラクサラでは1台に2台の装置を実装した「フォールト・トレラント・スイッチ」を用意して、台数の削減と冗長性の確保を両立しています。
また、ネットワークに詳しくない学生などはケーブルを誤接続することが多く、L2ループが高頻度で発生します。(改行削除)アラクサラのスイッチはループ障害をいち早く検知し、ループの原因となるポートのみをシャットダウンすることで、ネットワーク全体がダウンするのを防ぎます。
ネットワークを使わない夜間や休日はバックボーンスイッチの性能を落とし、さらに教室などのフロアスイッチをスリープ状態にする「ダイナミック省電力システム」の機能は、節電対策にも有効です。
アラクサラの「ロングライフソリューション」を導入すれば、最長10年までメーカサポートを受けることができます。これにより、従来は5~6年で発生していた機器購入コストを大きく削減することが可能になります。
アラクサラのスイッチは、スクリプト入りのSDカードを挿入するだけで、バックアップやリストアなどの作業をスピーディに自動実行できる「SDカードスクリプト機能」をサポートしています。また、定期的なバックアップやソフトウェアバージョンアップの自動実行を支援する「AX-Networker’s-Utility」というツールを使うことで、お客様の日常的な運用管理作業を簡単化いたします。