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AX-Networker’s-Utility

SUMMARY

複雑な作業手順が発生するネットワークの運用管理。統合管理ツール(NMS)によって、一般的な情報収集や状態監視までは対応できますが、すべての運用管理シーンをカバーできるわけではありません。本当に行いたい管理を実現するためには、目的に合った管理ツールが必要です。そこでアラクサラネットワークスでは個別の作業手順を自動化する単機能ツールをパッケージ化した「AX-Networker's-Utility」を提供しています。

ネットワーク全体の一般的な機能を管理する統合管理ツール(NMS)の弱点とは?

ネットワーク環境を監視し、障害時には迅速に対処することでビジネスの停滞を防止するネットワークの運用管理。通常運用、障害運用、保守運用、それぞれのシーンで課題となるのが、作業手順の複雑化による管理工数の増大です。ネットワークが複雑化するほど各運用工程で作業工数がかかり、ミスの発生リスクも高くなります。

ネットワーク環境全体を可視化し、最大公約数的に情報収集や状態監視を支援することで、作業者の負担を軽減するツールとして、NMS(Network Management System)が多くの企業で採用されています。NMSは、ネットワークに接続されたサーバ、ルーター、スイッチなど、あらゆる機器の情報を収集して状態を監視し、障害時はネットワークの早期復旧をサポートします。また、機器のアップデートや設定変更などのメンテナンスを行ったり、収集した情報をレポート化したりする機能を装備しています。

一般的な監視機能を網羅するNMSですが、万能ゆえに個別の管理作業まで対応できない弱点も抱えています。そこで、アラクサラネットワークスでは、個別作業の自動化をサポートする単機能ツールをパッケージ化した製品「AX-Networker's-Utility」を用意し、ネットワークの運用管理効率化を支援しています。

NMSではカバーできない個別の作業手順をすべて自動化する「AX-Networker's-Utility」

「AX-Networker's-Utility(AX-NU)」は、NMSでは手が届かない個別の作業手順を自動化するツールです。NMSでネットワーク全体の運用管理を自動化し、不足分をAX-NUの個別ツールによってカバーことで、より安全で網羅的な運用管理が実現します。

AX-NUの各ツールは、GUI操作でシステムを一元管理できるため、コマンド操作を覚える必要がありません。そのため、運用に慣れない担当者でも手軽に操作できます。また、情報収集、設定変更、ファイル入れ替え等の作業手順もツールが自動で実行するので、管理者への負担も最小限に抑えることができます。

AX-NUの最新バージョンは、8つの管理ツールを用意し、複数を組み合わせて提供しています(2011年3月現在)。ユーザーは自社に必要な機能をアラカルト方式でチョイスするだけで導入できます。ツールは今後も、順次追加していく予定です。

AX-Networker’s-Utillity Ver.5.0に収録されているツール(2011年3月現在)

  • コンフィグレーション収集ツール
  • ソフトウェア更新ツール
  • L2ループ監視ツール
  • Web認証画面入れ替えツール
  • 障害復旧サポートツール
  • 省電力サポートツール
  • フィルタ管理ツール
  • 仮想ネットワーク可視化ツール

【機能例1】作業工数を大幅に削減する「ソフトウェア更新ツール」

従来工程

スイッチ製品の保守運用工程では、OSやソフトウェアの更新作業がひんぱんに発生します。しかし、従来の工程では、個別にスイッチのバージョンを確認し、ファイル配置のための空き容量をチェックしてソフトウェアを更新する必要があり、管理者に多大な負担がかかっていました。そのため更新作業を外部に委託するユーザーも多く、管理コストの増大を招いていました。

ソフトウェア更新ツールの導入

AX-NUのソフトウェア更新ツールは、スイッチのバージョン確認からOSやソフトウェアの更新作業を、複数のスイッチに対して一括で実行します。わかりやすいGUI操作でユーザー自身がワンタッチで更新できるため、管理工数の削減が実現します。

複数スイッチの更新手順は、1台1台順次行う「シリアル」と、並行して行う「パラレル」の2種類を用意しています。複数台を同時に更新できない冗長化構成のスイッチはシリアルで実行し、台数の多いエッジスイッチなどはパラレルで一斉に実行して作業時間を短縮するといった使い分けが可能です。

導入事例:東京農工大学

東京農工大学では、キャンパスネットワークの管理でAX-NUのソフトウェア更新ツールを活用。スイッチ123台の更新作業を約1時間で終了させています。従来工程では丸1日かかる作業が半日で終了したことで、管理工数の大幅な省力化が実現しました。

出典
電子情報通信学会 信学技報 2011年3月号
「キャンパスネットワークの省力化と管理省力化の取り組み」

【機能例2】障害箇所の早期発見と復帰をサポートする「L2ループ監視ツール」

従来工程

スイッチ製品の運用工程では、エンドポイントでのケーブル誤接続や、コンフィグの設定ミスなどによって、データがひたすら循環し続けるL2ループが高頻度で発生します。L2ループが発生すると、管理者はループの原因を特定する作業に追われ、特定後も速やかに復旧作業を行わなければなりません。これらの手順は煩雑であることから、管理者の負担になっていました。

L2ループ監視ツールの導入

AX-NUのL2ループ監視ツールは、ループの発生をメールで管理者に通知し、同時にループ発生箇所をツール上のフロント画面にアイコンで表示します。そのため、ループの原因箇所を瞬時に特定し、対処することができます。さらに、スイッチの機能によってシャットダウンしているループポートを、リモート操作で解除できるので、速やかに元の状態に復帰させることが可能です。

参考事例

【機能例3】仮想ネットワークのビジュアル化で管理効率の向上を支援する
「仮想化ネットワーク可視化ツール」

従来工程

複数のネットワークを仮想的に同一のネットワークに集約する仮想ネットワーク。アラクサラネットワークスでは、1台のルーターで複数のルーティングを行うVRFと、LANをグループ化するVLANの2つでネットワークの仮想化を実現しています。しかし、広域イーサネットによって複数の拠点や部門に仮想化を拡大すると、ネットワーク環境が見えづらくなり、管理者にかかる負担が大きくなります。また、接続状態がわかりづらくなり、拡張に影響を及ぼす可能性も否定できません。

仮想ネットワーク可視化ツールの導入

AX-NUの仮想ネットワーク可視化ツールは、仮想ネットワークの効率的な運用をサポートするツールです。装置単位にVRFとVLANのマッピングを一覧表示すると共に、VRFやVLANのIDをキーにした一覧表示により仮想ネットワーク全体の論理構成を可視化します。さらに、仮想ネットワークと接続しているサーバやPCなどのリソースを一覧で表示することで、システム管理者の実運用をサポートします。
VRFとVLANのマッピング作成時は、状況を常にチェックし、非論理的なネットワークが構成された場合は管理者に修正を促すことができるので、正しい仮想ネットワークの構築・拡張が可能です。

仮想ネットワークに関する詳細はこちら
ネットワークの仮想化(https://www.alaxala.com/jp/solution/security/skn/index.html)

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