SUMMARY
ITシステムのTCO削減や長期事業計画の要求といった観点から、ネットワークの長期安定化が求められています。そこで、アラクサラネットワークスでは、ネットワークの長期安定稼動を実現する「ロングライフソリューション」を提供しています。このソリューションでは、最長10年まで障害時の問題解決支援や保守部品の提供などを行う長期サポートと共に、適切な温度環境を維持するための支援機能を提供します。
求められるネットワークの長期安定化
近年、ネットワークの長期安定化が求められています。その背景には、どのような要請があるのでしょうか?
コスト削減
ITシステムの大規模化・複雑化が進む中、ITシステムへの投資サイクルが短くなると、システム更新のたびに多大なコストがかかることは明らかです。一度導入した機器が長く活用できれば、ITシステムの総保有コスト(TCO)の削減につながります。
経営体質の改善
先行き不透明な経済状況の中、経営体質を改善するために設備投資サイクルの長期化を望む声が増えています。
廃棄物の削減
地球環境保護の観点から、環境マネジメントシステムISO14001への対応などが企業経営において必須条件となっており、持続可能な循環型社会の構築を目指す「MOTTAINAI・もったいない」(※)運動など、廃棄物を削減する動きが起きています。
※環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ氏が「MOTTAINAI」を世界共通語とすることを提唱したキャンペーン。
ネットワークの長期安定稼働を実現する「ロングライフソリューション」
アラクサラネットワークスでは、ネットワークの長期安定稼動を実現するロングライフソリューションを提供しています。
ロングライフソリューションでは、最長10年間の長期サポートとともに、良好な温度環境を維持するための製品支援機能も合わせて提供しています。
長期サポート対象機器
スイッチ(シャーシ):AX8600S、AX8300S、AX4600S
スイッチ(ボックス):AX3800S、AX3600S、AX2600S、AX2500S、AX2300S
アプライアンス:AX260A
ルータ:AX8600R
ネットワーク・マネジメント製品:AX-Sensor
【特長1】販売終了に関係なく最長10年間の長期サポート
アラクサラネットワークスは、インテグレータ様、保守会社様にメーカーサポートを提供し、インテグレータ様、保守会社様の保守サービスを支援しています。長期サポートでは、メーカーサポートを製品の出荷時点から最長10年間提供します。機器の販売終了時期に関係なくサポートを継続するので、システム更新の時期までリスク無く安心して使い続けることができます。
障害解決のための技術支援
障害発生時は技術的な問い合わせを受け付け、障害に関する情報の分析、問題箇所の特定及び解決策の提示を行います。
指定場所への保守部品配送
お客様から指定された場所に、保守部品を配送します。県庁所在地及び政令指定都市であれば、2時間以内に配送するサービスインフラを完備しています。
故障品の修理
センドバック方式にて故障した機器の修理を行います。
※長期サポートの販売形態は、アラクサラからビジネスパートナーへのサポートサービスの販売となり、エンドユーザ様には、アラクサラ製品の購入と同時に、販売パートナーからのサポートサービスの形で契約していただくこととなります。
【特長2】製品の支援機能の提供で適切な温度管理を容易に実現
長期安定稼動の最大の敵は温度環境です。ロングライフソリューションでは、これまでの動作許容範囲に加えて、平均温度条件が製品毎に定められており、機器の設置場所の温度環境を適切に管理することが求められます。そこで、アラクサラネットワークスでは、良好な動作環境を維持するための製品の支援機能を提供します。製品の支援機能を使うことで、温度センサーや監視サーバなどの特別な設備を必要とせず、追加の設備コストが掛かりません。
温度ログ機能
温度ログ機能は、装置の入気温度を24時間365日監視し、平均温度があらかじめ設定したしきい値を超えると温度異常メッセージを出力します。その結果、管理者に過大な負担をかけることなく、適切な温度環境の維持を支援します。また、6時間ごとの平均温度を記録し、過去2年分のログを保存するので、環境変化や担当者の交代などでも安心して管理が継続できるメリットがあります。
冷却重視のファン制御機能
ネットワーク機器を稼働し続けると、機器内部の温度が上昇するため、冷却ファンにより、温度上昇を抑制します。冷却重視のファン制御機能は、冷却ファンを通常より積極的に回転することで、より適切な冷却性能を維持します。
ネットワークシステムの長期安定稼働でシステム更新コストや廃棄物を削減
ロングライフソリューションは、最長10年間の長期サポートと、良好な温度環境の維持を支援する機能の提供により、ネットワークシステムの長期安定稼働を実現します。その結果、冒頭で挙げた課題が次のように解決されます。
ライフサイクルコストの削減
ネットワークシステムの投資サイクルを最長10年まで伸ばせるようになり、システム更新に関わる長期的なコストを削減できます。
長期的な事業計画の立案
サービスプロバイダなど設備を長期に渡って使用する必要のある事業者において、事業計画が立てやすくなります。
設備の有効活用
システム更新の回数を減らして設備を有効活用することで、廃棄物の削減を実現し、CO2削減に貢献できます。