監視カメラネットワーク：アラクサラネットワークス株式会社

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みなさんは監視カメラに映らずに一日を過ごすことが出来るでしょうか？　恐らく不可能でしょう。アナログ方式からデジタル方式への移行やIP化により、監視カメラの設置コストは低下し、コンビニや商店街などの身近な生活の場から、空港や道路、鉄道等の社会インフラまで幅広く使われるようになりました。加えて、広域集中監視の実現や、BCP（事業継続計画）対応の一環として、万一の場合でも他の拠点や工場の様子を把握する用途にも使われています。

その中でも、事故防止や犯罪抑止などの観点から特に人が集まる場所において監視カメラが多用され『大規模な監視カメラネットワーク』の需要が高まっています。しかし、大規模化によって、新たな課題も顕在化しています。

大規模監視カメラネットワークにひそむ落とし穴
【課題1】確実なモニタリングを行うための「安定した映像配信」
【課題2】洪水のような「通信負荷の軽減」
【課題3】千台以上のカメラにも対応できる「余裕を持った収容条件」
適用例とアラクサラのメリット

大規模監視カメラネットワークにひそむ落とし穴

高速道路や商業施設などの新設が進む現在、大規模監視カメラネットワークにおいて重要視されることは何でしょうか？それは、

　１．安定した映像配信
　２．通信負荷の軽減
　３．余裕を持った収容条件

の３点だと考えられます。アラクサラでは、これらの課題を解決した大規模監視カメラネットワークを提案します。


商業施設	空港	鉄道	道路

【課題1】確実なモニタリングを行うための「安定した映像配信」

監視カメラネットワークが停止した場合、事故や犯罪などへのすばやい対処が不可能になります。すなわち、安定性・可用性を高めることが監視カメラネットワークでは最も重要なのです。この用途に最適なのが、ネットワークの複雑化を回避して、シンプルな高信頼ネットワークを構築できる「フォールト・トレラント・ネットワーク（詳細はクリック）」です。

空港や商業施設のように一定のエリアに施設が集中するケースでは、スター型のネットワーク構成が一般的です。この場合、中央のコアスイッチが故障するとネットワーク全体が停止するため、高い信頼性が必要不可欠となります。

この課題に対し、1台に2台分の機能を実装し、コアスイッチの可用性を極限まで高めた「フォールト・トレラント・スイッチ（FTスイッチ）」で対応します。さらに、コアに隣接するボックス型スイッチにおいても、スタック機能やSML（スプリットマルチリンク）機能を用いることで、冗長性を確保することができます。

フォールト・トレラント・スイッチ（FTスイッチ）

【課題2】洪水のような「通信負荷の軽減」

一方、鉄道や道路のように監視エリアが広範囲にわたるケースでは、リング型ネットワーク構成が一般的です。しかし、スター型に比べてレイヤ２の領域が広くなるリング型では、フラッディングによる帯域の圧迫が大きな問題となります。帯域の圧迫は障害の原因となる上に、規模が大きくなるほど顕著に現れるため、安定面からも無視できません。

アラクサラなら、実績十分なレイヤ３スイッチを要所に配置することで、リング型ネットワークの帯域問題を解決できます。レイヤ３スイッチがフラッディングをブロックする役割を担うことで、リングの長所(低コスト、高速切替)を活かしつつ、信頼性・安定性を高めることができます。詳しくは、アラクサラリングを参照願います。

アラクサラリング

【課題3】千台以上のカメラにも対応できる「余裕を持った収容条件」

みなさんは大規模な監視カメラネットワークには、何台のカメラが接続されているかご存知ですか？　昨今は驚くほど多くの監視カメラが設置されており、スイッチの収容条件が不足することもあります。

表1．大規模監視カメラネットワークのカメラ台数
道路、鉄道	空港	商業施設
500台以上	500台以上	100台以上

さらに、映像を用途ごとに画質を変えて配信するケースもあります。

・警備室などでのライブモニタ用に、細部まで鮮明に見える高画質の映像
・サーバなどへの録画用に、長時間記録に適した通常画質の映像

この例のように２種類の映像を配信した場合、カメラ台数×２倍の収集用条件が必要となり、１０００台を超える収容条件がスイッチに求められるケースも出てきます。

マルチキャスト収容条件