JP/EN

ネットワーク・インフラ監視カメラネットワークソリューション

2020年の東京オリンピックに向けて、会場となる地域では「警備強化」に関心が寄せられています。様々な議論はありながら、街角や建物内のいたるところに監視カメラが設置されるようになってきました。IP対応のデジタル化した監視カメラが増えて相対的に価格が下がってきたこともあり、監視カメラの導入数は増加の一途を辿っています。

IP対応の監視カメラは、映像データをネットワークに常に送出します。ご存知の通り、映像の伝送に必要なデータ量は通常のトラフィック流量を大幅に超えるものです。また、監視カメラの設置場所は、サーバールームやオフィス等の環境が整った場所だけではありません。しかし、監視カメラの運用において重要な要素は「監視カメラの動作が止まらないこと」でしょう。「瞬断」であっても映像が止まってしまっては、設置する意味がなくなってしまいます。そこで、24時間365日の運用を維持する高可用性をもち、耐環境性を備えた製品が必要になるのです。

監視カメラの可用性をいかに向上させるか―。それには、監視カメラの機器自体の可用性の向上とともに、監視カメラを接続しているネットワーク環境やネットワーク機器の可用性を向上させることが重要です。ネットワーク環境の可用性向上については、機器のスタック(冗長)、やリング型ネットワークの構成が有用な対策とされています。

Interop Tokyo 2017のアラクサラブース(以下、「アラクサラブース」と表記)では、新たに「監視カメラネットワークソリューション(以下、「監視カメラソリューション」と表記)が発表され、実際に稼働しているデモが展示されました。

アラクサラブースには、監視カメラソリューションに対応した新製品「AX3660S」を3台と「AX-2530-08P」2台、さらにパナソニック製の監視カメラ複数個を組み合わせ、「リング型ネットワーク」の環境を再現していました。

リンクダウンが発生しても瞬断なく映像伝送が可能

デモでは、あるLANケーブルを抜線してリンクダウンを発生させ、監視カメラの映像がどうなるか、という展示をしました。擬似的に障害が発生したときに監視カメラがどのような挙動になるかを例示していましたが、リンクダウンが発生しても監視カメラの映像は一瞬も途切れることが無く、モニターに映像を映し続けていました。旧来の製品では障害発生時に1秒程度の瞬断がありましたが、今回展示している新製品は性能を最大限に高めており、瞬断なく映像を伝送し続けられるようになりました。

今回新発表されたL3スイッチであるAX3660Sでは、256台(映像数512)の監視カメラを接続・稼働させている環境でも障害発生時に映像伝送に瞬断が起きないことを確認したそうです。同ブースの担当者は「パナソニックさんと共同検証を進めていく中で、ハード・ソフトの両面において性能向上を徹底的に推し進めた。作り直しとなった部分もあった。」と語っていました。社会インフラを担う企業・組織で「大量のカメラを止めずに動かす」というハイレベルな要求事項であっても、対応することができる高可用な製品である、ということがおわかりいただけるかと思います。

さらに、エッジスイッチであるAX-2530-08Pは、「耐環境性PoEスイッチ」を謳い文句に登場した製品で、摂氏60度までの環境において稼働可能な製品となっています。例えば工場のように高温の環境下で動作させなくてはならない場合でも、安心して導入することができます。

モノがネットワークにつながるIoT時代の本格到来し、モノがネットワーク上に伝送するデータ量も増え続ける状況下で、ネットワーク環境に対する可用性の向上が求められています。とにかく「止めない」「止められない」状況に採用するネットワークには、とりわけ性能が高く、環境にも強い機器が必要になるでしょう。

最後に

監視カメラネットワークソリューションについての詳細は下記の連絡先にお問合せください。

ご質問・資料請求・⾒積依頼など
以下のフォームより
お気軽にお問い合わせください

お問い合わせ

ページトップへ戻る