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これからは「節電できるネットワーク」の時代
電力不安に立ち向かうアラクサラの節電ソリューション

SUMMARY

環境対策の観点から、業界に先駆けて「グリーンIT、省エネ」を推進してきたアラクサラ。今年提案する節電ソリューションは、ネットワークの信頼性を維持しながら、ユーザの電力需要ピーク時の消費電力を下げる解決法です。これを可能にするのが、アラクサラが提供する「ダイナミック省電力機能」。ネットワーク機器の消費電力を抑制し、今夏予想される供給電力不足に大きく貢献します。

今だからこそ問われる企業の節電対策

今夏、多くの地域で電力不足が懸念されています。政府は、最も電力不足が予想される東日本にオフィスを持つ企業などに対し、電力消費量の抑制目標として「従来に対して15%ほど削減してほしい」という数値を示しています。節電対象となるのはエアコンや照明はもちろん、ITインフラも例外ではありません。
大規模なインフラネットワークや企業ネットワークの構築を支援してきたアラクサラは、従来から「ネットワークのグリーンITを実現する方法」を打ち出していました。節電への関心が高まっている今こそ、アラクサラの提案と技術が活かされる時と確信しています。

効果的な節電対策は3つの方法に大別できる

節電対策の基本は、企業でも家庭でも同じく「使用電力量のベースを下げること」で、具体的な方法として3つに大別できます。
第一に、『ムダ電力のカット』、つまり使用しない部分の電源を切ることが挙げられます。家電と同じく、浪費しているネットワーク機器の消費電力を抑えることで、電力量のベースを下げられます。
第二に、『エコ運転で節電』、ネットワーク環境を見直し、必要最低限の性能を保持しながら消費電力を抑える方法です。駅や公共施設では、エレベータやエスカレータを最低限の数だけ動かし、残りは止めているところがありますが、それと同じです。ただし異なるのは、企業におけるネットワークは、ビジネス活動全体を貫く大動脈という点。大動脈であるネットワークを止めることなく節電するには、革新的なテクノロジーが必要となります。
第三に、『エコ製品の導入』です。省電力に配慮した最新製品へ切り替えるという選択肢も重要です。ネットワーク機器も家電や自動車と同じように、最新製品は旧製品に比べてより消費電力が抑えられるように開発されています。
こうして見ていくと、企業も、家庭で使う家電や自動車と同じイメージで節電できそうです。そして、こうした視点でネットワークの節電を実現するのが、アラクサラの節電ソリューションなのです。

節電の検討 節電キーワード アラクサラ製品による対応
使わない所の電気を止められないか? ムダ電力のカット
  • 使わないポートを給電オフ
  • 待機系ユニットを給電オフ(コールドスタンバイ)
  • 使わないときフロアスイッチをスリープして節電
電力需要ピーク時に、消費電力を抑制できないか? エコ運転で節電
  • 性能をしぼって節電する省電力モードで運転、さらに待機系ユニット給電オフとの併用
  • スケジュール機能を使って計画節電
消費電力が少なく、環境に配慮した製品を導入できないか? エコ製品の導入
  • 省エネ配慮設計の製品
  • 省エネ法の基準クリア製品
  • 最高50℃対応製品で、空調温度を引き上げて節電

ネットワークの常識をくつがえすダイナミック省電力機能

第一に、『ムダ電力のカット』についてです。ネットワークでは、「24時間365日の稼働」を当然としているため、あまり考えられてきませんでした。しかし、常に昼間のピーク時と同じレベルで稼働が必要とは限りません。
夜間・休日は装置の消費電力を抑えて、消費電力全体量を低減することを提案すると共に、さらにこの夏は「昼間のピーク時にネットワーク機器の節電をしよう」というのが、アラクサラからの提案です。これは、常時フル稼働を当然としていたネットワーク分野において、常識をくつがえす提案といえるでしょう。具体的には、バックボーンスイッチやフロアスイッチに搭載されている「ダイナミック省電力機能」という技術で実現できます。
アラクサラのバックボーンスイッチに搭載されたダイナミック省電力機能には、装置を稼動したままの状態で内部のクロック周波数を下げて、消費電力を低減する「オンラインでの省電力モードへの切替」と、バックアップ用のスイッチユニットへの給電を必要最低限分に抑える「待機系スイッチユニット給電OFF機能」の2つを含め多くの機能があります。詳しくは後述しますがこの2つの機能の組み合わせで、消費電力の大幅な削減が可能になります。
アラクサラのフロアスイッチには、「未使用ポート省電力機能」や「装置スリープ機能」などのダイナミック省電力機能が搭載されています。

ダイナミック省電力機能~AX1240S~

従来のスイッチは、未使用のポートにも電力をフル供給していましたが、この「未使用ポート省電力機能」は未使用ポートの電力をカットできます。未使用ポート省電力機能の一つであるリンクダウンポート省電力機能を使えば、リンクダウンしているポートを自動的にスリープ状態にさせて節電し、反対にリンクアップしたら、ただちにスリープ状態から復帰するため、ネットワーク利用に支障を生じさせません。
また、「装置スリープ機能」は、スケジューリングにより指定した時間だけ、フロアスイッチ自体をスリープさせられるので、さらに節電効果が高まります。これはまさに照明やエアコンと同じように、使っていない間は「ムダな電力はカットする」という方法です。

節電対策に注力したエコなスタンバイ方法

さて、バックボーンスイッチの『ムダ電力のカット』によって消費電力を抑える方策についてです。これを実現するダイナミック省電力機能のなかでも特に「待機系スイッチユニット給電OFF機能」は、まさに節電を意識した機能といえます。
通常ネットワークは、「止まらない」ということが必要絶対条件でした。そのため万が一の障害に備え、常時稼働する運用系ユニットと、障害時に自動的に切り替わる待機系ユニットの2つを組み、冗長化を施すことが常識となっています。そして、待機系ユニットを運用系と同じくフル稼働させて、障害時の切り替えをまったく感じさせない「ホットスタンバイ方式」が一般的ですが、アラクサラにはもう一つ、電源をオフにしていても障害発生時に自動的に電源がオンになる「コールドスタンバイ方式」があります。このコールドスタンバイ方式に該当するのが、待機系スイッチユニット給電OFF機能なのです。これは電源をオフといっても切り替えに必要な最低限の電力は供給しているので、ホットスタンバイに比較するとやや切替時間はかかるものの、障害から自動的に復旧できるという高信頼性を確保しつつ、節電を可能にする技術です。アラクサラの待機系スイッチ給電OFF機能は、節電を意識したエコなスタンバイ方法といえるでしょう。

節電重視の冗長の考え方

省電力モードとコールドスタンバイで最大40~50%消費電力カットも

第二に、『エコ運転で節電』、つまりネットワークの利用度が低いときは必要最低限の性能を確保しながら消費電力を抑える方策についてです。オンライン状態を保ったまま装置内部のクロック周波数を下げて消費電力を抑制することができる省電力モードも、節電しながらネットワークを運用するための技術です。この省電力モードは、常時使用やスケジューリングによる使用、または、トラフィック量による省電力制御で使用できます。中には、パフォーマンスの抑制により、ネットワーク自体が止まるのではないかと懸念するユーザもいますが、アラクサラの製品には、ネットワークの高信頼性を保つさまざまな対策が施されているので、ネットワークがシャットダウンすることは考えられません。今夏は多少性能を抑制しても、省エネ運用が必要になるので、こうした機能の重要性はますます高まるでしょう。
これらの省エネ効果ですが、特定構成におけるネットワーク環境で、「待機系スイッチユニット給電OFF機能」と「省電力モード機能」を併用した場合と、両方使用しない通常状態とを比較したところ、最大40~50%も消費電力を低減するという結果も得ています。

ダイナミック省電力機能~AX6700S~

アラクサラ製品はオフィスの節電環境にも配慮済み

第三に、『エコ製品の導入』についてです。アラクサラの最新製品は、旧製品に比べ、省エネ法の基準クリアを始めとして、さまざまな観点から節電に配慮しています。これまで以上にエコ製品を選ぶことが必要な時代のニーズにマッチした、節電に最適な製品です。
それから、節電対策で最も問題となるのが、オフィス内の温度です。特に今夏は多くの地域で、電力消費量を抑えるため、真夏でもエアコンの利用や空調の設定温度に制限がかかるなど、厳しい基準が設けられるでしょう。
ネットワーク機器の利用に際しては、動作許容温度の範囲内に保つことが条件となります。夏場、節電のため、エアコンや空調の設定温度を高くした場合、設置環境や状態によっては、ネットワーク機器の入気温度が動作許容温度を越え、悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
アラクサラの最新製品シリーズでは、最高摂氏50度対応の製品を多数そろえています。

レイヤ2スイッチ
シリーズ AX1250S AX2530S
モデル名 AX1250S
-24T2C
AX2530S
-24T
AX2530S
-48T
AX2530S
-24S4X
AX2530S
-24T4X
AX2530S
-48T2X
動作許容温度 -10~50℃ 0~45℃ 0~50℃
レイヤ3スイッチ
シリーズ AX3650S AX3830S
モデル名 AX3650S
-24T6XW
AX3650S
-48T4XW
AX3650S
-20S6XW
AX3830S-44XW
動作許容温度 -10~50℃

動作許容温度の幅が広いので、オフィス内の温度設定を高く設定できるため、オフィス全体の節電にも貢献できるのです。しかもアラクサラの装置は温度ログ機能にて装置入気温度の監視を支援することができます。これらはまさに、「最新製品ならではの節電対策」です。
アラクサラは省エネ・環境配慮を念頭に、いち早く節電ソリューションを提案します。この提案が現在の節電対策そして未来の低エネルギー社会実現に、少しでもお役に立てることを願っています。

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