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アプライアンス

AX-Traffic Optimizer

通信帯域を公平に分配制御してサービス全体の体感品質を向上させるインライン型のアプライアンス

主な適用位置
  • サービスプロバイダ
  • MNO/MVNO
  • CATV事業者
AX-Traffic Optimizer

概要

AX-Traffic Optimizerは、10G/100Gの回線においてユーザ間で帯域を公平に分配するアプライアンスです。
本装置をサービスプロバイダ(ISP/ASP/xSP)、MNO/MVNOおよびCATV事業者などのネットワークに導入することで、一部ユーザが大量のデータ通信をすることによる通信全体の不安定化 を解消できるため、加入ユーザの体感通信品質(QoE)を改善し、顧客(ユーザ)満足の向上につながります。

  • 100G回線、1000万以上のユーザを収容可能であり、大規模ネットワークサービスに適用可能
  • 超大容量バッファをユーザごとに分割することで、ヘビーユーザが帯域の大半を占有しないよう抑制し、ユーザの帯域を公平に確保
  • 1000万ユーザ以上の環境でも自動でユーザ識別と帯域分割が可能で、導入・運用が容易
  • インラインに配備するため、トポロジを変更せずに適用可能
  • 異なるサービスごとに共有帯域を設定可し、CIR(保証帯域)、PIR(最大帯域)の指定により、きめ細かなトラフィックの制御も可能
  • 業界団体の定める「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に基づき、利用者の通信の秘密を守りながら、公平(帯域)制御を行うことが可能

構成例

概要

概要
  • ボトルネック上位でインライン配備、面倒なユーザ毎設定は不要(帯域/ユーザ識別方法のみ)
  • 各クラス(同一レベルのグループ)毎で、ユーザ間公平制御
  • 少量でも必要な通信を保護(約96%のユーザが通信品質改善[当社調べ])
  • 共有する帯域を占有する大容量通信は抑制

MVNO

MVNO
  • 通勤、昼休み帯に大勢のユーザ通信が品質劣化(借用回線の輻輳)
  • 借用回線は帯域あたりの単価が高く、輻輳は避けられない
  • 高優先サービス(例えば法人向け/IoT向けサービス)を優先したい

CATV

CATV
  • CMTS(宅内ケーブルモデムの集線装置)のダウンリンク回線ごとに輻輳が発生
  • CMTSの増設は投資コストが大きい

機能紹介

多数のユーザ通信でのネットワーク輻輳を抑制し全体的なQoE向上

ハードウェアによる高速かつ柔軟なQoS処理

  • パイプ(仮想回線)、クラス(スライス)、ユーザの3階層での帯域制御
  • PQ(Priority Queue)+WFQ(Weighted Fair Queue)による優先制御
  • ユーザ通信の自動学習と帯域の即時割当による公平制御

「帯域制御の運用基準に関するガイドライン」に沿った制御方式

  • 事業法上の「通信の秘密」および「利用の公平」を遵守
  • 各ユーザのトラフィック量を検知した上で、一時的に各ユーザの利用帯域幅を制御
  • データやアプリケーションの種類に関わらず多くの帯域を占有している各ユーザから順に実施

コンパクト・高性能

  • 1Uサイズの筐体に10Gbps×12ポート、あるいは、100Gbps×2ポートを実装
  • 既設回線にインライン配備するため、1回線につき2ポート使用

ミッションクリティカルネットワークに対応する高信頼性

冗長構成

  • 電源を2個搭載し電源系統の冗長構成が可能

優れたネットワーク管理、保守・運用

全イーサネットポート、コンソールポートを装置正面に配置

安定運用に適した装置冷却方式

  • 前面吸気・背面排気の採用により、ラック搭載時に他装置の排熱の影響を受けにくく、安定した運用が可能

製品一覧

AX-Traffic Optimizer

AX-Traffic Optimizerは、ユーザ毎に使用するパケットバッファを分離し、自動的かつ即時的にユーザ毎の利用帯域幅を公平に制御する機能に特化した新たなアプライアンス製品です。トラフィックのボトルネック箇所の前段にインライン配置することで、ネットワークトポロジの変更不要で簡単に公平制御を行い、QoEの向上を図ります。

AX-A1410-12X2QW
AX-A1410-12X2QW
最大ポート数
  • 10G (SFP+) x 12*1
  • 100G (QSFP28) x 2*1
入力電源 AC100V・200V/DC-48V
外形寸法 445(W)×480(D)×44(H)mm(1U)
質量(最大搭載時) 9.0kg以下
最大消費電力 230W、240W(AC、DC)
動作温度/湿度(動作許容範囲) 0~40℃/10~90%(非結露)
  • *1 100Gと10Gは排他使用、既設の回線にインラインで配備するため1回線につき2ポート使用
  • ※ 10GBASE-R(SFP+)×12ポート、DC電源は2022年10月サポート予定

仕様

AX-A1410-12X2QW
最大ポート数
10GBASE-R(SFP+) 12*1
100GBASE-R(QSFP28) 2*1
トラフィック最適制御
公平制御 リアルタイムユーザ毎帯域分割利用(公平制御)
優先制御 PQ+WFQ
帯域制御 階層化シェーパ(クラス/パイプ/回線)、最低帯域保証、最大帯域制限
ユーザ識別 DstIP(IPv4およびIPv6)による自動学習
クラス(スライス)識別 DSCP(最大32個)
パイプ(サービス)識別 VID(最大128個)
運用管理機能
ネットワーク管理 SNMPv2c/v3、MIBII
運用・保守 CLI、SSH、syslog、ping、traceroute、telnet、ftp、tftp、NTP
冗長化
内蔵電源(AC/DC)、リンクダウンリレー
設備条件
入力電圧 AC100~120V/200~240V
DC-40~-57V
最大入力電流(A) 2.4 @AC100V/1.2 @AC200V
5.0 @DC-48V
最大消費電力 (W) 230(AC) / 240(DC)
最大発熱量 (kJ/h) 828(AC) / 864(DC)
外形寸法W×D×H(mm) (高さ[U]) 445x480x44(1U)
質量(kg) (本体のみ) 9.0
環境条件
動作許容範囲温度 0℃~40℃
非動作時温度(非通電時) -10℃~40℃
保存および輸送時温度 -25℃~65℃
動作許容範囲湿度 10%~90%(結露しないこと)
非動作時湿度(非通電時) 10%~90%(結露しないこと)
保存および輸送時湿度 10%~90%(結露しないこと)
浮遊粉じん 約10ミクロン以下の浮遊粉じん:0.15mg/m3以下
  • *1:100Gと10Gは排他使用、既設の回線にインラインで配備するため1回線につき2ポート使用
  • ※ リンクダウンリレー(ペアとなるポートのリンク状態に自動追従)は2023年9月サポート予定
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