AX-VU2008-02「SNMPv3の認証プロトコルに関する脆弱性」に関するご報告
AX第1版 2008-06-30
AX第2版 2010-9-10
アラクサラネットワークス株式会社
平素より、弊社ネットワーク製品に対し格別のご高配を賜り深謝申し上げます。
以下に、SNMPv3の認証プロトコルに関する脆弱性について報告致します。
出典
- US-CERT Vulnerability Note VU#878044
- Date:June 10, 2008
- http://www.kb.cert.org/vuls/id/878044 (新規ウィンドウを表示)
概要
SNMPv3 (Simple Network Management Protocol version 3) は、認証機能、暗号化・復号化機能が利用可能なネットワーク管理プロトコルです。SNMPv3の認証プロトコルでは、なりすましやSNMPメッセージの改竄を検証するために、認証パラメータを使用します。この認証パラメータの値を意図的に変更することで、SNMPv3を使用した情報の取得や設定が可能となり、管理情報の漏洩やネットワーク設定を変更される可能性があります。
影響
認証パラメータは、RFC3414で12バイト長と決められていますが、本脆弱性は、SNMPメッセージに設定された認証パラメータ長に基づき、認証パラメータをチェックすることに起因します。そのため、12バイト長未満の認証パラメータで送付された場合、12バイト長の認証パラメータに比べて、認証の強度が弱くなり、SNMPメッセージを使った管理情報の漏洩や、意図しないネットワーク設定の変更の可能性が高くなります。
回避方法
認証プロトコルご使用の際は、暗号化プロトコルを併用して使用して頂くことで、なりすましやSNMPメッセージの改竄による、管理情報の漏洩や、意図しないネットワーク設定の変更に対する危険性を回避することができます。
対策
本脆弱性に対し、認証パラメータ長のチェックを追加したソフトウェアを以下の日程でリリースしています。
No. | 装置シリーズ名 | 対象ソフトウェア製品略称 | 対策バージョン | 対策版リリース日 |
---|---|---|---|---|
1 | AX2000R | 本脆弱性には該当しません | - | - |
2 | AX7700R | OS-R, OS-RE | Ver 10.8以降 | リリース済 |
3 | AX7800R | OS-SW, OS-SWE | Ver 10.8以降 | リリース済 |
4 | AX7800S | OS-SW, OS-SWE | Ver 10.8以降 | リリース済 |
5 | AX5400S | OS-SW, OS-SWE | Ver 10.8以降 | リリース済 |
6 | AX6300S | OS-S, OS-SE | Ver 10.7.A以降 | リリース済 |
7 | AX6700S | OS-S, OS-SE | Ver 10.7.A以降 | リリース済 |
8 | AX3600S | OS-L3A, OS-L3L, OS-L3A-A, OS-L3L-A |
Ver 10.7.A以降 | リリース済 |
9 | AX2400S | OS-L2, OS-L2-A | Ver 10.7.A以降 | リリース済 |
10 | AX1200S | 本脆弱性には該当しません | - | - |
11 | AX620R | 本脆弱性には該当しません | - | - |
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