Open Autonomic Networking(OAN)
ネットワークを統合的・効率的にマネージメントできる機能と、わかりやすいGUIによる高度な作業の自動化により、運用性を飛躍的に向上。
2024年5月1日付で販売終了いたしました
概要
OANは、「ICTシステムとの連携」「運用管理の自動化」「新たなビジネス価値の創造」をめざすコンセプトです。
Javaベースの開発キット「AX-ON-API-SDK」を基盤に、Webサービス技術によりネットワーク機器とICTシステムをシームレスに連携させる、新しい時代のネットワーク管理技術を提供します。
AXシリーズのAPIを利用し、装置の設定情報をJavaで制御することが可能です。
- 統合マネージメントを実現し人為的なミスを低減
- OANは、メモリやディスク、CPUといったICTリソースと同じように、ネットワークも含めて扱うことが可能です。
サーバ、ストレージ、ネットワークが一体となったICTシステムの運用が実現し、運用管理コストのダイナミックな低減を推進します。
また、SIやNIのプロフェッショナルが備えている、構築ノウハウや運用管理スキルのシステム化を実現。
複雑な作業からくる人為的ミスを防止し、運用リスクを大幅に低減します。 - わかりやすく容易な管理環境でTCO削減を推進
- 高度なネットワーク機能を簡単に設定することができ、ICTシステムの構築コストを低減できます。
セキュリティ対策、VLAN技術、省エネなど、AXシリーズが備える機能を簡単に活用できますので、余分な設備投資をあらかじめ抑えることが可能です。
また、OANにもとづく各種マネージメントツールの提供により、運用管理コストの低減を実現しています。 - AX-Netowrker's-Utility(AX-NU)
- 煩雑な作業を自動化できる単機能別便利ツールにより、ネットワーク全体の管理コストが飛躍的に低減します。
- AX-ON-API-SDK(ON-API)
- NETCONFプロトコルをベースにした、ネットワーク機器の制御を行うソフトウェア開発キット(SDK)です。Java ベースの SDK を利用することで、プログラムの生産効率が飛躍的に向上し、システム固有ツールの作成が容易です。
- AX-Config-Master(AX-CM)
- 操作性と視認性に優れたGUIオペレーションにより、AXシリーズの自立運用を支援しネットワーク全体の統合管理を実現します。
機能紹介・仕様(AX-NU)
AX-Networker's-Utilityの機能紹介
AX-Networker's-Utilityは、ネットワーク作業者の負荷を軽減する単機能ツールのパッケージ製品です。
コンフィグレーション収集ツール
複数装置のコンフィグレーション情報を一括収集管理できます。
スケジュール機能を搭載しているため、任意の収集時刻でコンフィグレーション情報の収集ができます。
ソフトウェア更新ツール
複数装置のソフトウェアの状態確認とアップデートを一括して行えます。
並行して複数装置をアップデートできるので、アップデート作業時間を削減できます。
L2ループ監視ツール
フロントパネル上にループ状態アイコンを表示することで、L2ループ発生箇所を容易に特定できます。
またメールでL2ループ発生を通知することができます。
Web認証画面入れ替えツール
Web認証用HTMLファイルの収集とスケジューリングによる配布を一括して行えます。
Web認証用login画面をGUIにて生成できます。
省電力管理ツール
ツール側で複数装置の省電力管理をスケジューリングできます。
また消費電力量を表示することにより、省電力効果が容易に確認できます。
障害復旧サポートツール
装置の設定情報(コンフィグレーション情報/アカウント情報/ソフトウェア情報など)をツール側で一括管理できます。
SDカードスクリプト機能と連動することにより、装置交換時のダウンタイムを低減できます。
フィルタ管理ツール
複数装置のフィルタ情報を一括管理でき、インタフェースへの適用も複数装置まとめて適用できます。また認証専用フィルタ情報も管理できます。
仮想ネットワーク可視化ツール
複数装置に跨るVRF/VLAN情報を可視化でき、整合性の確認も行えます。
装置に接続している端末(MACアドレス)とインタフェースおよび認証状態を可視化できます。
ユーザアカウントツール
ネットワーク上に存在する複数装置のユーザアカウント情報を1台のサーバで集中的に管理できる機能(ユーザアカウント情報収集/反映/反映時刻記録/インポート/エクスポート)を提供できます。
証明書配布ツール
ネットワーク上に存在する複数装置のWeb認証の証明書を1台のサーバで集中的に管理できる機能(証明書情報収集/配布)を提供できます。
AX-Networker's-Utilityの動作環境
AX-Networker's-Utility | ||
---|---|---|
OS | Windows Server 2008 | ● |
Windows Server 2012 | ● | |
Windows 7 | ● | |
Windows 8.1 | ● | |
Windows 10 | ● | |
必須ソフトウェア | JRE 8/9 | |
CPU | インテル Core iシリーズ以上 | |
必要メモリ | 4.0GB以上 | |
ディスク容量 | 1.9GB以上/ツール | |
サポート機器 | AX6700S/AX6600S/AX6300S/AX4600S/AX3800S*1/AX3600S*1/ AX2500S/AX2200S/AX2100S/AX1200S |
|
管理最大機器数 | 制限なし |
- *1 装置上でスタック機能を動作させる場合、OAN機能は使用できません。
導入検討時の注意事項
- AX1200S/AX2100S/AX2200S/AX2500Sの場合
同一PC内で、ON-APIを活用したアプリケーションを複数搭載することはできません。
(PC1台につき、1アプリケーションとなります)
機能紹介・仕様(ON-API)
AX-ON-API-SDKの機能紹介
AX-ON-API-SDKは、NETCONFプロトコルをベースにしたネットワーク機器の制御を行うツールキットです。
ネットワーク機器に対する構成設定、状態の管理等の運用に必要な操作を「Javaのクラスライブラリ」として提供します。
利用可能なネットワーク制御機能の例(最新のAPI一覧はデータシート参照)
制御対象 | 概要 |
---|---|
VLAN情報 | VLAN名の定義、VLANに属するポートやVLANの属性等の設定・収集 |
ポート情報 | 装置の各ポートのon/off、回線速度等の設定・収集、リンクアグリゲーション情報の設定・収集 |
コンフィグレーション情報 | コンフィグレーション情報の設定・収集 |
装置情報 | 装置IPアドレス、装置名等の設定・収集、装置が学習したMACアドレスの収集 |
フィルタ情報 | MACアドレス、IPアドレス、TCP/UDPポート番号等を指定したフィルタの設定・収集 |
ファイルアップデート | ソフトウェアのアップロード、ダウンロード |
スタティックルート情報 | ネクストホップやポーリングを指定可能なIPアドレス経路情報の設定・収集 |
認証情報 | 内蔵Web認証DB/内蔵MAC認証DBの設定・収集、Web認証/MAC認証のイベント収集 |
スパニングツリー情報 | シングルスパニングツリー/PVST+/マルチプルスパニングツリー情報の収集 |
履歴管理 | 収集した装置情報をSubversionシステムで管理(追加/更新/削除/取得/差分抽出など) |
省電力管理 | 省電力スリープやNIF/BSUなどの電力を制御 |
アカウント管理 | ログインユーザ名/パスワード/enebleモードのパスワードの設定 |
AX-ON-API-SDKの動作環境
AX-ON-API-SDK | ||
---|---|---|
OS | Windows Server 2008 | ● |
Windows Server 2012 | ● | |
Windows 7 | ● | |
Windows 8.1 | ● | |
Windows 10 | ● | |
必須ソフトウェア | JRE 8/9 | |
CPU | インテル Core iシリーズ以上 | |
必要メモリ | 4.0GB以上 | |
ディスク容量 | 1.1GB以上 | |
サポート機器 | AX6700S/AX6600S/AX6300S/AX4600S/AX3800S*1/AX3600S*1/ AX2500S/AX2200S/AX2100S/AX1200S |
|
管理最大機器数 | 制限なし |
- *1 装置上でスタック機能を動作させる場合、OAN機能は使用できません。
導入検討時の注意事項
ON-APIを活用したアプリケーションをPCに搭載する場合は、下記に注意して下さい。
- AX2400S/AX3600S/AX3800S/AX6300S/AX6600S/AX6700Sの場合
ON-API(SDK)及び装置搭載OS がそれぞれVer.1.5、Ver.10.8より前のバージョン
同一PC内で、ON-APIを活用したアプリケーションを複数搭載することはできません。
(PC1台につき、1アプリケーションとなります) - AX1200S/AX2100S/AX2200S/AX2500Sの場合
同一PC内で、ON-APIを活用したアプリケーションを複数搭載することはできません。
(PC1台につき、1アプリケーションとなります)
機能紹介・仕様(AX-CM)
AX-Config-Masterの機能紹介
AX-CMは2017年3月31日付で販売終了いたしました。
AX-Config-Masterは、アラクサラ機器で構成されるネットワークの運用を支援する運用管理製品で
- マネージャ側であらかじめ設定したコンフィグレーションを機器へダウンロード
- 実際のネットワーク構成に合わせてコンフィグレーションを自動設定
- 機器障害時の入れ替えに有効なコンフィグレーションをマネージャ側で一元管理
など、運用の自動化・省力化を支援します。
設計支援
ネットワーク構成設計機能
- 機器・機器間の接続・サーバ群などを図面へ配置。
下記の機能をAX-Config-Master上で設計することでネットワーク全体の一元管理を実現しています。- 装置情報
- インタフェース情報(リンクアグリゲーション含む)
- VLAN情報(ポート/プロトコル/MAC VLAN)
- PoE情報
- フィルタ情報
- ルート情報(スタティックルート)
- また面倒なフィルタ情報の設定および機器間・インタフェース間のコピー作業が単純かつ迅速に行えるため、管理者の負担低減を実現できます。
運用支援
コンフィグレーションの集配信機能
- 機器側で変更されたコンフィグレーションも自動的に収集し、AX-Config-Masterで管理しているコンフィグレーションと比較することでAX-Config-Masterと機器間のコンフィグレーション不一致を検知できます。
障害監視機能
- 機器やインタフェースの稼動(障害)状況をリアルタイムで表示します。またVLAN可視化機能と組み合わせることにより、障害時の影響範囲が簡単に特定できます。
- 機器交換を伴う障害時には、機器を交換するだけの作業に簡略化できます。後は、自動的に交換された機器をAX-Config-Masterが検出し、コンフィグレーションを自動的にダウンロードするため、ネットワークの早期復旧を実現できます。
構築支援
機器の自動検出およびコンフィグレーション設定機能
- AX-Config-Masterは接続された機器を検出し、コンフィグレーション設定までの作業を自動的に行います。事前のネットワーク情報を設計してさえいれば、現場での作業が「機器の設置」と「機器間の結線」といった単純なものになります。また、未設計の機器が接続された場合でも図面上に表示するため、最新のネットワーク状況が把握できます。
機器間の誤配線検出機能
- ネットワーク構築時に起こりうる配線ミスをAX-Config-Masterが自動的に検知します。さらに誤配線したインタフェースに対して適切なコンフィグレーションを設定することで、通信障害または不正な通信を防止することができます。
AX-Config-Masterの動作環境
AX-Config-Master | |||
---|---|---|---|
運用管理ソフトウェア名 | Manager | View | |
OS | Windows Server 2008 | - | - |
Windows XP Professional | ● | ● | |
Windows Vista | - | - | |
Windows 7 | ●(XPモードのみ) | ●(XPモードのみ) | |
必須ソフトウェア | JRE 7 | ||
CPU | インテル Core iシリーズ以上*1 | ||
必要メモリ | 8.0GB以上*1 | ||
ディスク容量 | 4.3GB以上 | 1.0GB以上 | |
サポート機器 | AX6700S/AX6600S/AX6300S/AX3800S*2/AX3600S*2/AX2500S*2/AX2200S/AX1200S | ||
管理最大機器数 | 250台 | - |
- *1 Windows XP Professionalを使用する場合は、CPU:Pentium 4 2.8GHz以上、必要メモリ:1.0GB以上
- *2 装置上でスタック機能を動作させる場合、OAN機能は使用できません。
導入検討時の注意事項
- 250台以上の機器を管理する場合、Managerを複数台設置して管理範囲を決めて管理してください。
また、複数のManagerから、1つの機器に対して管理することは出来ません。 - 冗長構成(ネットワーク・管理システム)での導入に付きましては、一部制約事項があります。