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2012年11月27日

理想科学工業、アラクサラネットワークス、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースが共同でIPv6対応ビジネス向け高速カラープリンターの運用実験を実施

2012年11月27日
理想科学工業株式会社
アラクサラネットワークス株式会社
IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース

理想科学工業株式会社(代表取締役社長 羽山明、以下理想科学)、アラクサラネットワークス株式会社(代表取締役社長 滝安美弘、以下アラクサラ)、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース(代表 江崎浩IPv6普及・高度化推進協議会専務理事/東京大学)は、2012年10月にIPv6を使用したネットワーク上でプリンターを効率的に運用する際の課題の抽出および機能要件の整理を行うために、IPv6を使用したネットワークへの直接接続機能を有した理想科学のビジネス向け高速カラープリンター「オルフィスEXシリーズ」での運用実験を実施しました。(図1参照)

図1 IPv6対応プリンター運用試験構成
図1 IPv6対応プリンター運用試験構成

本実験では、IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースの支援により神奈川県川崎市幸区に設置されたIPv6テストベッドサイト*1を利用し、以下の3項目について実験を行いました。

本実験で使用したL3スイッチAX3640SやルーターAX620Rの提供およびIPv6ネットワークに関するコンサルティングと技術者の派遣をアラクサラが担当しました。

  1. 理想科学が開発したIPv6対応の「オルフィスEXシリーズ」の運用性の確認
  2. IPv6化された次世代の企業LANやIPv6を使用したインターネットを介してプリンターを利用する際のアドレス自動設定やクライアントへの接続情報の配布方法の検証
  3. インターネットを介した次世代印刷サービスの可能性についての検討

現在IPv4アドレスは、アジア太平洋およびヨーロッパ地域で管理されている在庫がすでに枯渇し*2、日本国内の通信事業者の在庫枯渇も現実味を帯びてきました。このような状況で国内外のIT技術とサービスがこれまで通りの拡大と発展を遂げていくためには、IPv6アドレスの利用に向けた対応が必要です。特にネットワーク関連のサービスや機器を提供している企業で競争力を維持し続けるためには、IPv6技術の導入が必須になっています。

すでに官公庁や自治体、大学などの新規調達の際には、IPv6への対応が必須とされることが多く、ネットワーク機器のみならずパソコンやサーバーの多くがIPv6に対応しています。一方、従来のプリンターなどのネットワーク周辺機器については、IPv6への運用面での技術の蓄積が少なく、ITシステムのすべてをIPv6化することを難しくしていました。

三者は、今後本実験で得られた検証・検討の成果をナレッジとして蓄積し、IPv6導入支援やコンサルティングなどを通じて一般に啓蒙し、それぞれの立場でIPv6ネットワーク・インフラの整備を促進してまいります。

*1
IPv6テストベッドサイトについて
社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)がIPv4アドレス枯渇対応タスクフォースおよびIPv6普及高度化推進協議会の協力のもと提供しているIPv6の検証施設です。
このテストベッドサイトでは、自社ネットワークのIPv4/IPv6デュアルスタック化、サーバ・アプリケーションのIPv6化、デバイスのIPv6化に向けた検証といった、IPv4枯渇に向けて導入が必要とされている技術について、幅広く検証することが可能です。
*2
IPv4アドレス枯渇について
2011年4月15日に、日本国内のIPv4アドレス管理団体であるJPNICにおいて、通信関連事業者等に対する現行の規約に基づいたIPv4アドレスの通常の割り振りが終了しました。これは、日本を含むアジア太平洋地域のIPv4アドレス在庫が枯渇したためです。 2012年9月14日、ヨーロッパ地域のIPv4アドレス管理団体であるRIPE NCCより、自身が管理するIPv4アドレスの在庫が枯渇したとのアナウンスがありました。

理想科学工業株式会社について

「世界に類のないものを創る」という開発ポリシーのもと、印刷機器および関連消耗品を開発、製造、販売しています。同社の高速カラープリンター「オルフィス」やデジタル印刷機「リソグラフ」は、世界180以上の国や地域で支持され、企業、学校、官公庁などの様々なステージで活躍しています。

会社名 理想科学工業株式会社
設立日 1955年1月25日 (創業日 1946年9月2日)
代表者 代表取締役社長 羽山明
資本金 141億1498万円
所在地 東京都港区芝五丁目34番7号 田町センタービル
従業員数 1736名(2012年3月末日現在)
URL

アラクサラネットワークス株式会社について

アラクサラネットワークス株式会社は、「快適で安心して使えるネットワークを世界の人々に提供し、豊かな情報通信社会の実現に貢献する」を企業理念としています。情報ライフラインを支える概念としてギャランティード・ネットワークを提唱し、ネットワーク構築に必要な基幹系ルーターおよびスイッチの開発・設計・製造・販売を行い、保守サービスを提供しています。

会社名 アラクサラネットワークス株式会社
設立日 2004年10月1日
代表者 代表取締役社長 滝安美弘
資本金 55億円
所在地 神奈川県川崎市幸区鹿島田一丁目1番2号 新川崎三井ビル西棟
従業員数 約300名 (2012年3月末現在)
URL

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースについて

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースはIPv6普及高度化推進協議会と共に、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が無料で提供するIPv6テストベッドサイト(検証施設)の運営を支援し、これからIPv6に対応しなければならない状況にある企業・団体の皆様が、IPv6導入に向けた検証を行う際の技術支援を無償で行っています(2012年11月現在)。

本件に関するお問い合わせ先

理想科学工業 株式会社

アラクサラネットワークス株式会社 営業本部

製品に関するお問い合わせ 【営業本部】
報道機関からのお問い合わせ

IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース事務局

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