コンフィグレーションガイド Vol.2

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6.4 階層化シェーパの解説

シェーパは,各キューからのフレームの出力順序,および各ポートの出力帯域を制御する機能です。この節で説明するシェーパの位置づけを次の図に示します。

図6-8 シェーパの位置づけ

[図データ]

階層化シェーパとは,次の二つの制御を同時に行う機能です。

これによって,ユーザごとの帯域を守りながら,音声パケットなどを通常パケットよりも優先的に送信して,低い遅延率を実現できます。

階層化シェーパは,レガシーシェーパのディストリビューション送信キュー,ポート送信キューに加えて,多数のユーザキューを備えています。ポート送信キューは,レガシーシェーパと異なり,NIFごとに一つのキュー制御となります。ユーザキューは複数のユーザキューをまとめたユーザという制御単位のキュー制御となります。

階層化シェーパは,トラフィックに適した帯域制御方式をシェーパモードで決定し,次に示す三つの機能で実現します。

階層化シェーパを使用できるNIF種別については,「6.10 NIF種別と送信制御機能との対応」を参照してください。また,階層化シェーパにはこれらの機能を簡単に設定するためのシェーパ自動設定機能があります。

階層化シェーパの概念を次の図に示します。

図6-9 階層化シェーパの概念

[図データ]

<この節の構成>
6.4.1 シェーパモード
6.4.2 階層化シェーパのスケジューリング
6.4.3 階層化シェーパの帯域制御
6.4.4 シェーパ自動設定機能
6.4.5 デフォルトユーザ優先度書き換え
6.4.6 階層化シェーパ使用時の注意事項

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