解説書 Vol.1

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7.5.2 アップリンクブロック

<この項の構成>
(1) 概要
(2) アップリンクブロック機能使用時の注意事項

(1) 概要

アップリンクブロック機能は,VLAN内のポートを「冗長構成を接続するアップリンク」と「その他の端末接続ポート」に分け,冗長構成を接続するアップリンク間での中継を抑止する機能です。

本装置が冗長構成の下流に接続している場合に,ネットワーク構築中の一時的なループや冗長プロトコルの不具合によるループが発生した場合にフレームループを回避したい場合に適用できます。

アップリンクVLAN機能が端末接続ポート間の中継を抑止するのに対し,アップリンクブロック機能はアップリンク間の中継を抑止します。適用例を次の図に示します。

この適用例は,GSRP機能と合わせて使用する例を示します。GSRPawareで上位のGSRPスイッチ間のレイヤ2中継を抑止することによってループ回避を実現します。

図7-8 アップリンクブロックの適用例

[図データ]

(2) アップリンクブロック機能使用時の注意事項

(a) FDBエントリ消費量について

アップリンクブロック機能では,MAC学習で一つのMACアドレスにつき複数のFDBエントリを消費するケースがあります。詳細は「6.2.6 注意事項 (1) MACアドレス学習のFDB消費量」を参照してください。

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