運用コマンドレファレンス Vol.1

show interfaces(LAN)

［機能］

show interfaces

LANのNIF情報，Lineのdetail情報およびTag-VLAN連携回線のsummary情報を表示します。

［入力形式］

show interfaces ethernet [<NIF No.>/<Line No.>]
show interfaces nif <NIF No.> line [<Line No.>]
show interfaces <Line Name>

［パラメータ］

ethernet

イーサネットで定義された全Line状態を表示します。本パラメータを指定し<NIF No.>/<Line No.>パラメータを省略した場合は，NIF情報は表示されません。

nif <NIF No.>または<NIF No.>

NIF番号を指定します。指定できるNIF番号の値の範囲は，「1.3　本書の記述について　 (3)　［パラメータ］」を参照してください。

line [<Line No.>]または<Line No.>

Line番号を指定します。指定できるLine番号の値の範囲は，「1.3　本書の記述について　 (3)　［パラメータ］」を参照してください。Line番号省略時は，指定NIF配下の全Line状態を表示します。

<Line Name>

Line名称を指定します。

［使用者レベル］

一般ユーザ

［実行例］

NIF情報，Lineのdetail情報およびTag-VLAN連携回線のsummary情報を表示します。実行結果画面例を「図18-1　イーサネットLine指定実行結果画面」に示します。

図18-1　イーサネットLine指定実行結果画面

（注1）Tag-VLAN連携回線を定義していない場合，本行は表示しません。

［表示説明］

Lineのdetail情報と統計情報の表示項目の説明を「表18-1　イーサネットLineのdetail情報表示」に，Tag-VLAN連携回線のsummary情報の表示項目の説明を「表18-2　イーサネットTag-VLAN連携回線の情報表示」に示します。

NIF情報表示およびLineのsummary情報の表示項目については「show nif(LAN)」を参照してください。なお，回線種別指定(ethernetパラメータ)を実行した場合は，NIF情報は表示されず，以下の表示となります。
<Line Name>: NIF<NIF No.>/Line<Line No.>
NIF情報，Lineのdetail情報およびPPPoEのsummary情報を表示します。実行結果画面例を「図18-2　イーサネットLine指定実行結果画面(PPPoEを定義している場合)」に示します。

図18-2　イーサネットLine指定実行結果画面(PPPoEを定義している場合)

(注2) PPPoEを定義していない場合，本行は表示しません。

[表示説明]

Lineのdetail情報と統計情報の表示項目の説明を「表18-1　イーサネットLineのdetail情報表示」に，PPPoEセッションのsummary情報の表示項目の説明を「表18-3　PPPoEのsummary情報表示」に示します。

NIF情報表示およびLineのsummary情報の表示項目については「show nif(LAN)」を参照してください。

表18-1　イーサネットLineのdetail情報表示

表示項目表示内容

詳細情報意味

Protocol プロトコルのリンク状態（up／down）を表示。

IP address 当該回線に割り付けられたIPアドレスを表示。

Broadcast IP address 当該回線のブロードキャストIPアドレスを表示。

Time-since-last-status-change 状態が変化してからの経過時間を表示。
hh:mm:ss（24時間以内の場合：hh＝時，mm＝分，ss＝秒）
dd.hh:mm:ss（24時間を超えた場合：dd＝日数，hh＝時，mm＝分，ss＝秒）
Over 100 days（100日以上経過している場合）

Peak out コマンド投入した時刻の前24時間の当該Line送信側最大使用帯域（out）および時刻を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。

Peak in コマンド投入した時刻の前24時間の当該Line受信側最大使用帯域（in）および時刻を表示。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。

Output rate コマンド投入した時刻の前1秒間の当該Line送信スループットをbpsおよびppsで表示。
bpsの算出には，フレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。

Input rate コマンド投入した時刻の前1秒間の当該Line受信スループットをbpsおよびppsで表示。
bpsの算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。
本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。

Signal status 光信号の検出（thru）／未検出（failure）を表示。
注：この表示は，実装されているNIFがギガビット・イーサネットの場合にだけ有効。NIFがイーサネットの場合は“-”を表示。

Flow control フロー制御する（on）／しない（off）を表示。

VRRP VRRP機能の使用（on）／未使用（off）を表示。

VLAN Tag-VLAN連携機能の使用（on）／未使用（off）を表示。

TPID 当該LineでTag-VLAN連携を識別するTagProtocolIDentifier値を表示

（statistics） Tag-VLAN連携統計採取機能の使用（on）／未使用（off）を表示。

MTU 回線のMTU長を「Bytes」で表示。

MACアドレス当該LineのMACアドレス

回線名称当該Lineに割り付けられたインタフェース名称を表示。

統計情報分類 <Out octets/packets counter> Line送信統計情報

<In octets/packets counter> Line受信統計情報

<Out line error counter> Line送信系エラー情報

<In line error counter> Line受信系エラー情報

Line送信／受信統計情報詳細項目 Octets オクテット数

Unicast packets ユニキャスト・パケット数

Multicast packets マルチキャスト・パケット数

Broadcast packets ブロードキャスト・パケット数

Line送信系エラー情報詳細項目 Late collision 遅延衝突発生回数

Single collision 1回の衝突発生回数

Multiple collisions 2～15回の衝突発生回数

Excessive collisions 16回以上の衝突発生回数

Carrier sense lost キャリアセンスの未検出／ロスト回数

Defer indication 遅延発生回数

Excessive deferral 過剰遅延発生回数

Underrun アンダーラン発生回数

Line受信系エラー情報詳細項目 CRC errors CRCエラー発生回数

Alignment フレーム配合エラー発生回数

Fragments フラグメント発生回数

Jabber ジャバー発生回数

Overrun オーバーラン発生回数

Symbol errors シンボルエラー発生回数

Short frames ショートフレーム受信回数

Long frames ロングフレーム受信回数

SQE test errors SQEエラー回数

表18-2　イーサネットTag-VLAN連携回線の情報表示

表示項目表示内容

詳細情報意味

VLAN:<VLAN ID> VLAN番号

VLAN状態 active up 運用中（正常動作中）

active down 運用中（回線障害発生中）

locked 構成定義で運用停止中

Interface name：<回線名称> 当該Tag-VLAN連携回線に割り付けられたインタフェース名称を表示します。なお，IPインタフェースが割当てられていない場合，"－"を表示します。

description：<補足説明> 該当Tag-VLAN連携回線に定義したdescription構成定義情報の内容を示します。description構成定義情報は，該当Tag-VLAN連携回線に関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお，description構成定義情報を定義していない場合は表示しません。

Protocol プロトコルのリンク状態（up／down）を表示します。

IP address 当該Tag-VLAN連携回線に割り付けられたIPアドレスを表示します。

Broadcast IP address 当該Tag-VLAN連携回線のブロードキャストIPアドレスを表示します。

表18-3　PPPoEのsummary情報表示

表示項目表示内容

詳細情報意味

PPPoE： <PPPoEセッション名称> 当該PPPoEセッションに割り付けられたインタフェース名称を表示します。

<PPPoEセッション状態> connected 運用中（正常動作中）

connecting 接続中

disconnected 切断

closed コマンド閉塞中

fault 下位のレイヤ障害

mismatch 構成定義情報不一致
（PPPoE未サポートNIF）

Connected time <接続完了時間> 相手アクセスサーバとPPPセッションステージが接続確立しIP通信可能となった時間。状態が「運用中」以外の場合，表示しません。

retry：<再接続回数> 該当PPPoEセッション切断検出によって自動再接続をした回数

Description：<補足説明> 該当PPPoEセッションのdescription構成定義情報の内容を示します。
description構成定義情報は，該当PPPoEセッションに関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。
なお，description構成定義情報を定義していない場合は表示しません。

表示項目	表示内容
詳細情報	意味
Protocol	プロトコルのリンク状態（up／down）を表示。
IP address	当該回線に割り付けられたIPアドレスを表示。
Broadcast IP address	当該回線のブロードキャストIPアドレスを表示。
Time-since-last-status-change	状態が変化してからの経過時間を表示。 hh:mm:ss（24時間以内の場合：hh＝時，mm＝分，ss＝秒） dd.hh:mm:ss（24時間を超えた場合：dd＝日数，hh＝時，mm＝分，ss＝秒） Over 100 days（100日以上経過している場合）
Peak out	コマンド投入した時刻の前24時間の当該Line送信側最大使用帯域（out）および時刻を表示。本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。
Peak in	コマンド投入した時刻の前24時間の当該Line受信側最大使用帯域（in）および時刻を表示。本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。
Output rate	コマンド投入した時刻の前1秒間の当該Line送信スループットをbpsおよびppsで表示。 bpsの算出には，フレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。
Input rate	コマンド投入した時刻の前1秒間の当該Line受信スループットをbpsおよびppsで表示。 bpsの算出にはフレームのMACヘッダからFCSまでの範囲を使用しています。本値は1bitも通信がない場合は0Mbps，1bit以上1.5Mbit未満の場合は1Mbpsを表示。1.5Mbit以上は，小数点第一位に対して四捨五入して表示。
Signal status	光信号の検出（thru）／未検出（failure）を表示。注：この表示は，実装されているNIFがギガビット・イーサネットの場合にだけ有効。NIFがイーサネットの場合は“-”を表示。
Flow control	フロー制御する（on）／しない（off）を表示。
VRRP	VRRP機能の使用（on）／未使用（off）を表示。
VLAN	Tag-VLAN連携機能の使用（on）／未使用（off）を表示。
TPID	当該LineでTag-VLAN連携を識別するTagProtocolIDentifier値を表示
（statistics）	Tag-VLAN連携統計採取機能の使用（on）／未使用（off）を表示。
MTU	回線のMTU長を「Bytes」で表示。
MACアドレス	当該LineのMACアドレス
回線名称	当該Lineに割り付けられたインタフェース名称を表示。
統計情報	分類	<Out octets/packets counter>	Line送信統計情報
<In octets/packets counter>	Line受信統計情報
<Out line error counter>	Line送信系エラー情報
<In line error counter>	Line受信系エラー情報
Line送信／受信統計情報詳細項目	Octets	オクテット数
Unicast packets	ユニキャスト・パケット数
Multicast packets	マルチキャスト・パケット数
Broadcast packets	ブロードキャスト・パケット数
Line送信系エラー情報詳細項目	Late collision	遅延衝突発生回数
Single collision	1回の衝突発生回数
Multiple collisions	2～15回の衝突発生回数
Excessive collisions	16回以上の衝突発生回数
Carrier sense lost	キャリアセンスの未検出／ロスト回数
Defer indication	遅延発生回数
Excessive deferral	過剰遅延発生回数
Underrun	アンダーラン発生回数
Line受信系エラー情報詳細項目	CRC errors	CRCエラー発生回数
Alignment	フレーム配合エラー発生回数
Fragments	フラグメント発生回数
Jabber	ジャバー発生回数
Overrun	オーバーラン発生回数
Symbol errors	シンボルエラー発生回数
Short frames	ショートフレーム受信回数
Long frames	ロングフレーム受信回数
SQE test errors	SQEエラー回数

表示項目	表示内容
詳細情報	意味
VLAN:<VLAN ID>	VLAN番号
VLAN状態	active up	運用中（正常動作中）
active down	運用中（回線障害発生中）
locked	構成定義で運用停止中
Interface name：<回線名称>	当該Tag-VLAN連携回線に割り付けられたインタフェース名称を表示します。なお，IPインタフェースが割当てられていない場合，"－"を表示します。
description：<補足説明>	該当Tag-VLAN連携回線に定義したdescription構成定義情報の内容を示します。description構成定義情報は，該当Tag-VLAN連携回線に関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお，description構成定義情報を定義していない場合は表示しません。
Protocol	プロトコルのリンク状態（up／down）を表示します。
IP address	当該Tag-VLAN連携回線に割り付けられたIPアドレスを表示します。
Broadcast IP address	当該Tag-VLAN連携回線のブロードキャストIPアドレスを表示します。

表示項目	表示内容
詳細情報	意味
PPPoE： <PPPoEセッション名称>	当該PPPoEセッションに割り付けられたインタフェース名称を表示します。
<PPPoEセッション状態>	connected	運用中（正常動作中）
connecting	接続中
disconnected	切断
closed	コマンド閉塞中
fault	下位のレイヤ障害
mismatch	構成定義情報不一致（PPPoE未サポートNIF）
Connected time <接続完了時間>	相手アクセスサーバとPPPセッションステージが接続確立しIP通信可能となった時間。状態が「運用中」以外の場合，表示しません。
retry：<再接続回数>	該当PPPoEセッション切断検出によって自動再接続をした回数
Description：<補足説明>	該当PPPoEセッションのdescription構成定義情報の内容を示します。 description構成定義情報は，該当PPPoEセッションに関する利用目的などをコメントとして設定できる情報です。なお，description構成定義情報を定義していない場合は表示しません。

［ユーザ通信への影響］

なし

［応答メッセージ］

表18-4　show interfaces(LAN)コマンドのメッセージ一覧

メッセージ内容

No such interface -- <Interface Name>. 指定インタフェース名は見つかりません。<Interface Name> インタフェース名

Can't execute this command in standby rm. このコマンドは待機系RM上では実行できません。

Disconnected or no configuration Line <Line No.>. 指定Lineは未定義または未実装である。<Line No.>LINE番号

Disconnected interface <Interface Name>. 指定インタフェースは未実装である。<Interface Name>インタフェース名

Not operational NIF <NIF No.>. <NIF No.>は実行可能ではありません。

Not operational interface <Interface Name>. 指定インタフェースは実行可能ではありません。<Interface Name>インタフェース名

No operational NIF. 実行可能なNIFはありません。

No operational Line. 実行可能なLineはありません。

Invalid name <name>. 無効な名称指定です。

Can't execute. その他の要因でコマンドが実行できません。

メッセージ	内容
No such interface -- <Interface Name>.	指定インタフェース名は見つかりません。<Interface Name> インタフェース名
Can't execute this command in standby rm.	このコマンドは待機系RM上では実行できません。
Disconnected or no configuration Line <Line No.>.	指定Lineは未定義または未実装である。<Line No.>LINE番号
Disconnected interface <Interface Name>.	指定インタフェースは未実装である。<Interface Name>インタフェース名
Not operational NIF <NIF No.>.	<NIF No.>は実行可能ではありません。
Not operational interface <Interface Name>.	指定インタフェースは実行可能ではありません。<Interface Name>インタフェース名
No operational NIF.	実行可能なNIFはありません。
No operational Line.	実行可能なLineはありません。
Invalid name <name>.	無効な名称指定です。
Can't execute.	その他の要因でコマンドが実行できません。

［注意事項］

LANのNIF情報表示およびLineのsummary情報だけ表示したい場合はshow nif(LAN)を実行してください。

統計情報のカウンタ値はRPの再起動，またNIFの上位のRPやNIFに対して(close rp,close nifによる)閉塞状態指示したあとの(free rp，free nifによる)閉塞解除指示によって0クリアされます。Tag-VLAN連携の運用状態／非運用状態の切り替え（disableパラメータ参照）ではクリアされません。

RP，NIFのH／W障害発生時，NIF配下の統計情報カウンタは0クリアされます。

構成定義情報の削除／追加をした場合，対象の統計情報カウンタは0クリアされます。

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