運用コマンドレファレンス Vol.1
各コマンドの機能やシンタックスは次に示す形式に従って記述しています。
- <この節の構成>
- (1) [機能]
- (2) [入力形式]
- (3) [パラメータ]
- (4) [使用者レベル]
- (5) [実行例]
- (6) [表示説明]
- (7) [ユーザ通信への影響]
- (8) [応答メッセージ]
- (9) [注意事項]
(1) [機能]
コマンドの使用用途を簡単に記述しています。
(2) [入力形式]
コマンドの使用方法を説明しています。コマンドは次に示す形式で構成されています。
コマンド名 [オプション] [コマンド引数]
コマンドとパラメータ,パラメータとパラメータの間は一つ以上のスペースで区切ります。
複数行にわたってコマンドを記述する場合はC/R(リターンキー)の直前に¥(円記号)を指定します。
- コマンド名:コマンド名称です。
- オプション:
- ハイフン(−)と任意の1文字で構成されているパラメータです。例えば「-xyz」の場合,オプションx,y,zにそれぞれに意味があり,「-x」「-y」「-xy」など任意の組み合わせでオプションをつなげて指定できます。
- コマンド引数:ハイフン(−)のないパラメータです。
- <>で囲まれていない文字はそのまま入力文字となります。
- <>で囲まれている文字は,値や名称の文字列を指定することを意味します。
- 例えば,RP番号を指定するコマンド引数の場合,rp <RP No.>という入力形式で示しています。rpはそのまま入力文字となりますが,<RP No.>の部分はRP番号の数字を指定します。したがって,「RP番号=1」を指定する場合は,rp 1と入力します。
- <>で囲まれている場合の入力文字については各コマンドの[パラメータ]の項目で説明しています。
- <...>...は一つ以上のパラメータを意味します。
- {A|B}は,「AまたはBのどちらかを選択」を意味します。
- {...,...}は0個以上を任意の順序で指定します。
- [ ]で囲まれたオプションやコマンド引数は「省略可能」を意味します。
- [ <...>...]は省略または一つ以上のパラメータを意味します。
- IPアドレスやサブネットマスクは1バイトずつ10進数で表し,その間をドット(.)で区切ります。
- (例) 192.168.0.1
- 255.255.255.0
- IPv6アドレスは2バイトずつ16進数で表し,その間をコロン(:)で区切ります。
- (例) 3ffe:501:811:ff03::87ff:fed0:c7e0
- IPv6リンクローカルアドレスは16進数のアドレス後部にパーセント(%)をはさんでインタフェース名称を指定します。
- (例) fe80::200:87ff:fe5a:13c7%Department1
- MACアドレスは1バイトずつ16進数で表わし,その間をコロン(:)で区切ります。
- (例) 02:11:22:33:44:55
(3) [パラメータ]
コマンドで取り扱うコマンド引数またはオプションの詳細を説明しています。なお,<RP No.>,<NIF No.>,<Line No.>,<Timeslot No.>,<DLCI>,<VPI>,<VCI>,<VLAN ID>の値の範囲は次のとおりです。
表1-3 <RP No.>,<NIF No.>の範囲
項番 モデル <RP No.>範囲 <NIF No.>範囲 1 AX2001R 0 0,2 2 AX2002R,AX2002RX 0 0〜2 (注1)ダブルサイズのNIFを搭載する場合は範囲内で0を含む偶数値となります。
表1-4 <Line No.>の範囲
項番 分類 NIF略称 NIF種別 <Line No.>範囲 1 LAN AX2001R内蔵 10BASE-T/100BASE-TX 4回線 0〜1 2 AX2002R,AX2002RX内蔵 10BASE-T/100BASE-TX 4回線 0〜3 3 NEB100-4TB 10BASE-T/100BASE-TX 4回線 0〜3 4 NEB100-1TC 10BASE-T/100BASE-TX 1回線 0 5 NEB1G-1B 1000BASE-LX,1000BASE-SX,1000BASE-LH 1回線 0 6 WAN NWBMX2-4 V24/V35/X21同期シリアル 2回線 0〜1 高速デジタル(1.5M) 1回線/ISDN一次群1回線 2 基本インタフェース(64/128k) 1回線(高速デジタル64/128k,ISDN) 3 7 NWBJB-4 基本インタフェース(64/128k)4回線(高速デジタル64/128k,ISDN) 0〜3 8 ATM NAB25M-1 25M ATM 1回線 0 9 NABOC3-1M SONET/SDH OC-3c/STM-1(150M) ATM 1回線(マルチモードファイバ) 0 10 NABOC3-1S SONET/SDH OC-3c/STM-1(150M) ATM 1回線(シングルモードファイバ) 0 表1-5 <Timeslot No.>の範囲
項番 回線インタフェース <Timeslot No.>範囲 1 BRI(leased line) 1〜2 2 PRI(leased line) 1〜24 表1-6 <DLCI>の範囲
項番 範囲 注意事項 1 16〜991 回線プロトコルがFrame-Relayの場合だけ 表1-7 <VPI>,<VCI>の範囲
項番 <VPI>範囲 <VCI>範囲 備考 1 0〜127 32〜2047 − 表1-8 <VLAN ID>の範囲
項番 範囲 注意事項 1 1〜4095 回線がEthernetの場合だけ
(4) [使用者レベル]
コマンドが使用できるユーザレベル(ルータ管理者,一般ユーザ)を表示しています。
(5) [実行例]
コマンド使用方法の例を適宜に挙げています。
(6) [表示説明]
実行例で示す表示内容についての説明を記述しています。
(7) [ユーザ通信への影響]
運用中にコマンドを実行したとき,本装置でのパケット中継の中断,回線切断,装置再初期化などによるユーザの通信への影響の有無を記述しています。
(8) [応答メッセージ]
コマンド実行後に表示される応答メッセージの一覧を記述しています。
ただし,入力エラー位置指摘で表示されたエラーメッセージはここでは記述せず,「1.2 入力エラー位置指摘で表示するメッセージ」で別途掲載してあります。
(9) [注意事項]
コマンドの使用上の制限など注意する事項について記述しています。
「図1-1 コマンドフォーマット記述例」にshow ip routeコマンドを例にした記述を示します。
図1-1 コマンドフォーマット記述例
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