解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 概要
(1) 概要
ネットワークの管理の届かない個所で誤って装置が接続された場合や設定が変更された場合,意図しないトポロジーになることがあります。意図しないトポロジーのルートブリッジの性能が低い場合,トラフィックが集中するとネットワーク障害を起こすおそれがあります。ルートガード機能は,このような場合にルートブリッジの候補を特定しておくことによって,ネットワーク障害を回避する機能です。
誤って装置が接続されたときの問題点を次の図に示します。
- 本装置A,本装置Bをルートブリッジの候補として運用。
図8-14 本装置A,本装置Bをルートブリッジの候補として運用
- 本装置A,本装置Bよりブリッジ優先度の高い本装置Cを接続すると,本装置Cがルートブリッジになり,本装置Cにトラフィックが集中するようになる。
図8-15 本装置A,本装置Bよりブリッジ優先度の高い本装置Cを接続
ルートガード機能は,現在のルートブリッジよりも優先度の高いブリッジを検出し,BPDUを廃棄することによってトポロジーを保護します。また,該当するポートをブロック状態に設定することでループを回避します。ルートガード機能は,ループガード機能を設定したポートには設定できません。
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