解説書 Vol.1

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7.5.4 VLANトンネリング

<この項の構成>
(1) 概要
(2) VLANトンネリング機能を使用するための必須条件
(3) VLANトンネリング機能使用時の注意事項

(1) 概要

VLANトンネリング機能とは,複数ユーザのVLANをほかのVLANの中に集約して「トンネル」する機能です。IEEE802.1Q VLAN-Tagをスタックすることで一つのVLAN内にほかのVLANに属するフレームをトランスペアレントに通すことができます。トンネルは3個所以上のサイトを接続するマルチポイント接続が可能です。適用例を次の図に示します。

この適用例では,レイヤ2 VPNサービスである広域イーサネットサービスに適用する場合を例に示します。本装置にVLANトンネリング機能を適用します。本装置でVLAN-Tagをスタックして図中のLANスイッチ間の通信をトランスペアレントに行うことができます。

図7-13 VLANトンネリング概要(広域イーサネットサービス適用例)

[図データ]

(2) VLANトンネリング機能を使用するための必須条件

VLANトンネリング機能を使用する場合は,下記の設定が必須となります。

(3) VLANトンネリング機能使用時の注意事項

(a) デフォルトVLANについて

デフォルトVLANの自動加入を行いません。すべてのVLANを明示的に設定してください。

(b) スパニングツリーについて

Untaggedポート(アクセス回線側)ではスパニングツリーは動作しません。Taggedポート(バックボーン回線側)だけでスパニングツリーを使用できます。

(c) VLAN Tagスタックの段数について

VLAN Tagのスタックは2段のスタックをサポートします。3段以上スタックしているフレームを扱うことはできません。

(d) レイヤ3インタフェースの使用について

VLANトンネリング機能使用時は,VLANにIPアドレスを設定することはできません。本装置の管理などを目的としたIPアドレスは,次に示すどれかを使用してください。

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