解説書 Vol.1
本装置でIPv6マルチキャスト経路が冗長経路になっている場合,次の点に注意してください。
- <この項の構成>
- (1) 上流方向への経路変更の時に加入通知に要する時間
- (2) 経路切り替え時に通信再開に要する時間
(1) 上流方向への経路変更の時に加入通知に要する時間
IPv6マルチキャスト通信実施中にランデブーポイント方向およびfirst-hop-router方向への経路が変更した場合,新しい経路の上流ルータに対してIPv6マルチキャスト経路の加入通知を報告します。
(2) 経路切り替え時に通信再開に要する時間
IPv6 PIM-SMの場合,次に示す経路切り替えでIPv6マルチキャスト通信が再開するまで時間がかかるので注意してください。
- 冗長経路が切り替わった場合,通信再開までに該当するIPv6マルチキャストパケット送信元のIPv6ネットワーク情報(IPv6ユニキャストルーティング情報)切り替え時間+20秒+加入通知時間かかる場合があります。
- ランデブーポイントおよびBSRが他装置に切り替わった(障害や構成定義などによってランデブーポイントおよびBSRを他装置にする)場合,通信再開までに最大340秒+加入通知時間かかる場合があります。
- DRが他装置に切り替わった場合,通信再開までに最大240秒+加入通知時間かかる場合があります。
障害による冗長経路切り替えだけでなく構成変更によって意識的に経路切り替えを行った場合も,IPv6マルチキャスト通信がこれらの時間停止する場合があります。システムの構成変更は計画的に実施してください。
特にランデブーポイントおよびBSRを別装置に変更する場合は,新しいランデブーポイントおよびBSRの構成定義のpriority値を古いランデブーポイントおよびBSRの値よりも優先度が高くなるように設定してください。
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