解説書 Vol.1

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17.5.4 適応ネットワーク構成

IPv6マルチキャストはサーバ(送信者)から各グループ(受信者)にデータを配信する1(送信者):N(受信者)の片方向通信に適します。IPv6 PIM-SMの適応ネットワーク構成,注意事項を次に示します。

<この項の構成>
(1) IPv6 PIM-SM
(2) IPv6 PIM-SSM

(1) IPv6 PIM-SM

IPv6 PIM-SMはツリー型ネットワーク構成および冗長経路が存在するネットワーク構成にも適応します。ただし,ランデブーポイントの配置には十分注意してください。IPv6 PIM-SMのモード切り替えによるIPv6マルチキャスト送信パス変化処理の負荷を軽減するため,ランデブーポイントは送信者の直近に置くことをお勧めします。

IPv6 PIM-SM適応ネットワーク構成を次の図に示します。

図17-17 IPv6 PIM-SM適応ネットワーク構成

[図データ]

(a) 不適応な構成

次に示す構成でIPv6 PIM-SMは使用しないでください。

(b) 注意が必要な構成

(2) IPv6 PIM-SSM

IPv6 PIM-SMネットワーク構成と同じです。

(a) 注意が必要な構成

次に示す構成でIPv6 PIM-SSMを使用する場合注意が必要です。

(b) 端末側に複数のアドレスを設定した時の注意事項

SSM通信時,データ送信を行う端末に複数のIPv6アドレスを付与して運用する場合,送信されるデータの送信元アドレスが本装置に設定したssm-joinの送信元アドレス情報と一致するようにしてください。特に,RAなどのアドレス自動設定機能を使用した場合は,端末側が自動設定されたアドレスを使用して通信を行う場合があります。

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