解説書 Vol.1
ATM層条件はClassical IP over ATMによるIPの場合と同じです。「6.4.1 ATM上のIPフォワーディング」を参照してください。ただし,ブリッジを定義したインタフェースに属するVCは,パラレルPVCのグループに収容できません。収容した場合,該当するVCでブリッジ通信ができなくなります。通信不可になった場合,該当するインタフェースからVCグループの構成定義情報を削除すると通信を再開します。
- <この項の構成>
- (1) ブリッジインタフェース
- (2) 学習機能
- (3) スパニングツリーアルゴリズム
- (4) フレームフォーマット
- (5) 最大データ長
本装置は,IPのインタフェースに対してブリッジのインタフェースとしても使用することを構成定義情報に定義します。ブリッジ単独で使用するインタフェースは定義できません。本装置はLISをサポートし,これはブリッジ中継で適用されます。IPサブネットの範囲を1セグメントのイーサネットとして扱います。
受信したフレームについて,受信VPI/VCIとフレームの送信元MACアドレスの対応を学習し,FDB(フィルタリングデータベース)に登録します。あらかじめ,構成定義情報でFDBにフレームの宛先MACアドレスと送信するインタフェースの対応を登録しておくこともできます。
本装置はスパニングツリーアルゴリズムをサポートしており,ATMインタフェースについてもスパニングツリーを実行できます。
ブリッジ中継するフレームに対し,RFC1483のLLC/SNAP方式でカプセル化します。カプセル化ヘッダフォーマットを次の図に示します。本装置はイーサネット,FDDIのFCSあり,FCSなしのどちらも受信しますが,送信時はFCSなしで送信します。
受信時および送信時について,ブリッジ中継するときのカプセル化ヘッダはメディア種別によって異なりますが,カプセル化した中継パケットの最大長は9212バイトとなります。VC対応に構成定義情報に定義するMTUはブリッジの場合には関係ありません。
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