解説書 Vol.1
本装置のISDNユーティリティ機能にはISDN接続抑止制御および自動接続・自動切断機能があります。
- <この項の構成>
- (1) ISDN接続抑止制御
- (2) 自動接続・自動切断機能
本装置では,指定した時間帯でISDN接続を抑止する制御ができます。構成定義で指定した時間帯と接続抑止方向に従って,ISDN回線の使用を抑止します。指定できる時間帯は通信相手当たり一つです。接続抑止方向には,発呼だけの抑止,または発着呼の抑止を指定できます。ISDN接続抑止制御を使用すると,夜間など通常運用時間帯外でのバックアップを抑止したり,定額接続時間帯外でのBODを抑止したりできます。バックアップの抑止については「8. 回線バックアップ」を,BODについては「5.5 オーバーロード」を参照してください。
ISDN接続抑止制御の動作について,次に示します。
- 自動切り替え抑止時間帯以外で障害が発生した場合
障害が発生した時点でバックアップ回線に切り替えます。抑止時間帯になると主回線に切り戻し,「障害中」になります。抑止時間帯が終了すると,再びバックアップ回線に切り替えます。
- 自動切り替え抑止時間帯中に障害が発生した場合
抑止時間帯が終了するまで「障害中」となり,抑止時間帯が終了するとバックアップ回線に切り替えます。
ISDN接続抑止制御の動作を次の図に示します。
本装置ではISDN回線の自動接続,自動切断機能をサポートします。自動接続・自動切断機能の概要を次の表に示します。
項目 内容 備考 自動接続機能 本装置から送信パケットが発生した場合,自動発呼し通信相手に自動接続を行います。また,通信相手から着信した場合にも自動接続を行います。 − 自動切断機能 無通信監視によって一定時間送信パケットおよび受信パケットが発生しない場合は自動切断します。 PPPのリンク品質監視パケット(ECHOパケット)は無通信監視の対象としません。 (凡例) −:該当しない
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