解説書 Vol.2
フロー制御は入力側と出力側の2か所で行います。
- <この項の構成>
- (1) MF Classifier(Multi Field Classifier)
- (2) Marker
- (3) BA Classifier(Behavior aggregate Classifier)
- (4) Traffic Conditioner
(1) MF Classifier(Multi Field Classifier)
MF Classifierは,あらかじめ構成定義で指定された条件でIPフローを検出します。構成定義で指定できるIPフローの識別条件と指定方法については,「1.3 フロー検出」を参照してください。
Markerは,MF Classifierで検出したIPフローの6ビットのDSフィールドを書き換えます。また,帯域監視中の違反パケットに対するペナルティ動作としてもDSフィールドを書き換えます。
(3) BA Classifier(Behavior aggregate Classifier)
BA Classifierは,入力インタフェースからのパケットか,装置内のMarkerによってマーキングされたパケットのDSフィールドの値によって出力優先度とキューイング優先度を決定します。
Traffic ConditionerにはMeter,Marker,Shaper,Dropperの機能があります。これらの機能は,IPフローの帯域を監視して,違反帯域のパケットに対して帯域の調整動作を行います。具体的な調整動作を次に示します。
- Meter
IPフローの帯域を監視し,現在使用中の帯域をMarker,shaper,Dropperに通知します。
- Marker,Dropper
Meterから通知される現在使用中の帯域に対して,構成定義で設定した契約帯域以上のフローを受信したときに調整動作を行います。
- Shaper
帯域分配などの送信制御を行います。詳細は,「1.8 シェーパ」を参照してください。
中継動作はあらかじめ構成定義で設定しておきます。
- パケットを廃棄する。
- パケットの優先度を下げるためにDSCP値に変更する。
- パケットのキューイング優先度に変更する。
Traffic Conditionerの帯域監視は,構成定義で設定する監視帯域レートによって,監視時間が一意に決まります。このため,契約帯域に違反したフローは出力が契約帯域以下になる場合があります。詳細については「1.4 帯域監視」を参照してください。
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