解説書 Vol.2

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1.4 帯域監視

この節で説明する機能ブロック図の位置を次の図に示します。

図1-5 帯域監視の位置づけ

[図データ]

入力フローと出力フローの帯域を監視する機能です。帯域を監視するには,指定した帯域以上のフローを受信したときにどのような処理を行うかで設定します。設定できる処理を次に示します。

本装置での帯域監視の方式は,Leaky Bucketアルゴリズムです。精度は±10%です。また,重要パケット保護機能に対応しています。重要パケット保護機能とは,保証帯域の帯域内で,重要なパケットは優先的に保証帯域内パケットとして転送し,通常のパケットは重要なパケットが全保証帯域を使用して転送していない場合に保証帯域内パケットとして転送する機能です。重要パケット保護機能は,二つの閾値を所持するLeaky Bucketアルゴリズムで実現しています。

二つの閾値を持つLeaky Bucketアルゴリズムの動作概要を次の図に示します。

図1-6 二つの閾値を持つLeaky Bucketアルゴリズムの動作概要

[図データ]

二つの閾値を持つ場合もLeaky Bucketアルゴリズムと同様の考え方です。重要パケット保護機能を,「図1-6 二つの閾値を持つLeaky Bucketアルゴリズムの動作概要」に示すように水とバケツの関係で説明します。バケツの深さは重要なパケットのバケツの深さ閾値2とそれ以外の通常パケット用の閾値1を持ちます。バケツにはパケット到着時にパケット長に応じた水を加えます。

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