解説書 Vol.2

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1.5 マーカー

マーカーは,Tag-VLAN連携ヘッダ内のユーザ優先度およびIPヘッダ内のDSCPを書き換える機能です。この節で説明するマーカーの位置づけを次の図に示します。

図1-7 マーカーの位置づけ

[図データ]

<この節の構成>
(1) DSCP書き換え
(2) ユーザ優先度書き換え

(1) DSCP書き換え

検出したフローのTOSフィールド(IPv4ヘッダ)またはトラフィッククラスフィールド(IPv6ヘッダ)の上位6ビットを書き換えます。ユニキャストは,入力側と出力側でDSCP書き換えを設定できます。マルチキャストは,入力側だけDSCP書き換えを設定できます。

この機能を利用することによって,検出したフローのユーザ優先度をDSCP値に対応づけることができます。例えば,ユーザ優先度が7のフローに対してDSCPを63に設定できます。

また,帯域監視機能ブロックからの指示によって,最低帯域を超えたフローのDSCPを書き換えることができます。例えば,最低帯域を超えたフローに対して,DSCPを0に設定できます。

(2) ユーザ優先度書き換え

検出したフローのTag-VLAN連携ヘッダ内にあるユーザ優先度を書き換えます。ユーザ優先度は次の図に示すように,VLANタグ情報フィールドの先頭の3ビットを指します。この機能は,出力側だけ設定できます。

この機能を利用することによって,検出したフローのDSCP値をユーザ優先度に対応付けることができます。例えば,DSCPが63のフローに対してユーザ優先度を7に設定できます。

図1-8 Tag-VLAN連携のヘッダフォーマット

[図データ]

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