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7.3.2 ダンプファイルが作成されている

ダンプファイル格納ディレクトリ(/primaryMC/var/dump)に,RM,RP,NIFのどれかのダンプファイルが採取されている場合は,次の作業を行ってください。なお,ダンプファイルの詳細を「表7-5 ダンプ情報一覧」に示します。

  1. ファイル作成時刻を確認します
    ”ls -l”を実行して,ファイルが作成された時刻を確認してください。

    図7-2 ダンプファイル作成時刻の確認

    > ls -l /primaryMC/var/dump/
    total 2536
    -rwxr-xr-x  1 root  wheel  2596411 Aug 19 16:04 rmdump
    >
  2. ファイルが作成された要因を調査します
    show loggingコマンドを実行して,ファイルが作成された時刻のログメッセージの内容を「メッセージ・ログレファレンス 3. 装置関連の障害およびイベント情報」を参照しながら確認してください。

    図7-3 ダンプファイル作成時のログメッセージ確認

    > show logging
    (途中省略)
    EVT 08/19 16:04:04 E3 RM 00003004 1000:000000000111 RM restarted due to user operation.
    EVT 08/19 16:03:57 E3 RM 01910202 1001:000000000000 System restarted by user operation.
    (以下省略)
    >
  3. 障害情報を採取します
    ダンプファイルが障害により作成されている場合は,show tech-supportコマンド実行して障害情報を採取してください(詳細は「8.1 障害情報の取得」を参照してください)。
  4. ファイルを保存します
    障害解析などで必要な場合は,ダンプファイルを保存してください。なお,ダンプファイルをコンソールやリモート運用端末に保存する場合は「8.2 保守情報のファイル転送」を参照してください。また,予備MCに保存する場合はcpコマンドを実行してください。
  5. ファイルを削除します
    障害解析の終了などでダンプファイルが不要になった場合は,erase dumpfileコマンドを実行して削除してください。

    表7-5 ダンプ情報一覧

    保守関連情報 内容 格納してあるディレクトリ
    RP/NIFのdumpコマンドによるダンプ情報 RP/NIFのダンプ情報です。
    ファイルはdump rp,dump nifコマンドで格納します。
    dump rp,dump nifコマンドで指定したディレクトリにあります。
    NIF部障害※1時自動収集によるダンプ情報 NIFのダンプ情報です。
    ファイルはNIF部障害時に自動で収集されます。
    標準のダンプ情報ファイルは,/var/dump/nif<NIF番号>.<収集番号>です。(予備MCの場合は,/secondaryMC/var/dump/nif<NIF番号>.<収集番号>です。)
    <NIF番号>:NIFスロット番号(2桁)
    <収集番号>:収集番号(3桁)
    RP重度障害※2時自動収集によるダンプ情報 RPのダンプ情報です。
    ファイルはRP重度障害時に自動で収集されます。
    ダンプ情報ファイルは,/var/dump/rp<RP番号>.<収集番号>です。(予備MCの場合は,/secondaryMC/var/dump/rp<RP番号>.<収集番号>です。)また,拡張のRPメモリダンプ・ファイルは/secondary MC/var/dump/rpe1<RP番号><収集番号>です。
    <RP番号>:RPスロット番号(2桁)
    <収集番号>:収集番号(3桁)
    致命的障害※3時自動収集によるダンプ情報 RMのダンプ情報です。
    ファイルは致命的障害時に自動で収集されます。
    ダンプ情報ファイルは,/var/dump/rmdumpです。(予備MCの場合は,/secondaryMC/var/dump/rmdumpです。)

    注※1 NIF部障害は種別ログのイベントレベルがE6(詳細は「メッセージ・ログレファレンス 1.4 ログの確認」を参照)を示しています。

    注※2 RP重度障害は種別ログのイベントレベルがE8(詳細は「メッセージ・ログレファレンス 1.4 ログの確認」を参照)を示しています。

    注※3 致命的障害は種別ログのイベントレベルがE9(詳細は「メッセージ・ログレファレンス 1.4 ログの確認」を参照)を示しています。


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