構成定義コマンドレファレンス Vol.2

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QoS情報に関する注意事項

ここでは,QoSに関する情報を定義する構成定義コマンドとパラメータを説明します。本装置のQoS制御は,IPパケット種別毎に送信する優先順位付けを行い,優先順位の高いパケットから送信する制御です。以下にQoS制御を構成する制御ブロック毎に簡単な内容説明と関連する構成定義コマンドを示します。QoS制御概要およびQoS制御機能についての詳細は「解説書 Vol.2 2. Diff-serv機能」〜「解説書 Vol.2 3. IPXルーティング」,QoSに関する構成定義例は「構成定義ガイド 13.1 QoS制御(IPv4)」をご参照ください。

QoS機能使用,未使用の設定

QoS情報(qos)によって,QoS機能の使用,未使用を定義します。

構成定義コマンド→ qos(QoS情報)

図2-1 QoS情報の制御範囲

[図データ]

送信制御の設定

インタフェースの送信キューにパケットを出力する順序を制御するためのキューモードを設定します。キューモードには完全優先,最低帯域保証,ラウンドロビン,均等最低帯域保証,最低帯域保証(kbit/s指定),帯域制御(トラフィック指定)の4種類があります。定義方法はQoSキュー属性(qos-queue-list)によってインタフェースの送信キューに設定するキューリストを定義し,更にQoSインタフェース情報(qos-interface)によってインタフェース毎に使用するキューリストを設定します。

構成定義コマンド→ qos-queue-list(QoSキュー属性)

構成定義コマンド→ qos-interface(QoSインタフェース情報)

図2-2 QoSキュー属性,QoSインタフェース情報の制御範囲

[図データ]

廃棄制御の設定

廃棄制御は送信キューにパケットが滞留している場合,キューイング優先度に従い送信キューに積むパケットを廃棄する機能です。QoS廃棄モード(qos-discard-mode)によって,キューイング優先度毎にキューイングを許容するキュー長のパターンを設定します。

構成定義コマンド→ qos-discard-mode(QoS廃棄モード)

図2-3 QoS廃棄モードの制御範囲

[図データ]

IP以外のプロトコルによるQoS制御の設定

IPX,ブリッジ,HDLCなどのIP以外のプロトコルによるQoS制御を各々IPX QoS情報(qos-ipx),ブリッジQoS情報(qos-bridge),HDLC QoS情報(qos-hdlc-passthrough)によって設定します。

構成定義コマンド→ qos-ipx(IPX QoS情報)

構成定義コマンド→ qos-bridge(ブリッジQoS情報)

構成定義コマンド→ qos-hdlc-passthrough(HDLC QoS情報)

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