コンフィグレーションガイド Vol.2

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19.1 解説

シェーパは,キューイング時の優先順序,各キューからのフレームの出力順序,および各ポートの出力帯域を制御する機能です。シェーパには,ポートシェーパと階層化シェーパの2種類があります。ここでは,階層化シェーパについて解説します。階層化シェーパの位置づけを次の図に示します。

図19-1 階層化シェーパの位置づけ

[図データ]

階層化シェーパは,ポート内のキューを複数まとめた単位(シェーパユーザ)と,ポート単位との2階層で出力帯域を制御する機能です。二つの階層で同時に制御することで,ユーザごとの帯域を守りつつ,各ユーザ内で音声パケットなどを通常パケットよりも優先的に送信するような,低遅延サービスを実現できます。

また,あらかじめ決められたルールに従って,受信フローに対応するシェーパユーザを自動的に決定します。それぞれのフローごとにシェーピングすることで,事前に予測できないバーストトラフィックを分散し,安定したデータ配信を実現できます。

<この節の構成>
19.1.1 概要
19.1.2 シェーパユーザ
19.1.3 シェーパユーザ決定
19.1.4 優先度決定
19.1.5 廃棄制御
19.1.6 シェーパモード
19.1.7 スケジューリング
19.1.8 キュー数指定
19.1.9 キュー長変更
19.1.10 帯域制御
19.1.11 シェーパユーザ設定機能
19.1.12 NIFと階層化シェーパとの対応
19.1.13 階層化シェーパ使用時の注意事項

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