コンフィグレーションガイド Vol.2
廃棄制御は,キューイングする各フレームの廃棄優先度と,ユーザ送信キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。ユーザ送信キューにフレームが滞留している状態では,廃棄優先度を適切に設定すると,さらに木目細かいQoSを実現できます。本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御をします。
フレームにどの廃棄優先度が適用されるかは,フロー制御またはポリサーで決定した廃棄クラスによって決定します。廃棄優先度数は,4または2のどちらかをNIF単位に指定できます。廃棄優先度数2を選択した場合は,テールドロップの廃棄閾値を三つのパターンから選択できます。テールドロップの概念については,「18.1.2 廃棄制御」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 廃棄クラスと廃棄優先度のマッピング
- (2) 廃棄優先度数と廃棄閾値
(1) 廃棄クラスと廃棄優先度のマッピング
廃棄優先度は,フロー制御またはポリサーで決定した廃棄クラスによってマッピングされます。階層化シェーパでは,廃棄優先度数によってマッピングが異なります。廃棄クラスと廃棄優先度の関係を次の表に示します。
表19-6 階層化シェーパでの廃棄クラスと廃棄優先度の関係
廃棄クラス 廃棄優先度 廃棄優先度数4 廃棄優先度数2 1 1 1 2 2 3 3 2 4 4
(2) 廃棄優先度数と廃棄閾値
階層化シェーパでの廃棄閾値は,廃棄優先度数と,廃棄優先度数2の場合に選択した閾値パターンによって決定します。テールドロップの廃棄優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。
表19-7 廃棄優先度ごとの廃棄閾値
廃棄優先度 廃棄閾値(%) 廃棄優先度数4 廃棄優先度数2 閾値パターン1 閾値パターン2 閾値パターン3 1 25 25 50 75 2 50 100 100 100 3 75 − − − 4 100 − − − (凡例)−:該当なし
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