19.1.5 廃棄制御
廃棄制御は,キューイングする各フレームの廃棄優先度と,ユーザ送信キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。ユーザ送信キューにフレームが滞留している状態では,廃棄優先度を適切に設定すると,さらにきめ細かなQoSを実現できます。本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御をします。
フレームにどの廃棄優先度が適用されるかは,フロー制御またはポリサーで決定した廃棄クラスによって決定します。廃棄優先度数は,4または2のどちらかをNIF単位に指定できます。廃棄優先度数2を選択した場合は,テールドロップの廃棄閾値を三つのパターンから選択できます。テールドロップの概念については,「18.1.2 廃棄制御」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 廃棄クラスと廃棄優先度のマッピング
廃棄優先度は,フロー制御またはポリサーで決定した廃棄クラスによってマッピングされます。階層化シェーパでは,廃棄優先度数によってマッピングが異なります。廃棄クラスと廃棄優先度の関係を次の表に示します。
廃棄クラス |
廃棄優先度 |
|
---|---|---|
廃棄優先度数4 |
廃棄優先度数2 |
|
1 |
1 |
1 |
2 |
2 |
|
3 |
3 |
2 |
4 |
4 |
(2) 廃棄優先度数と廃棄閾値
階層化シェーパでの廃棄閾値は,廃棄優先度数と,廃棄優先度数2の場合に選択した閾値パターンによって決定します。テールドロップの廃棄優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。
廃棄優先度 |
廃棄閾値(%) |
|||
---|---|---|---|---|
廃棄優先度数4 |
廃棄優先度数2 |
|||
閾値パターン1 |
閾値パターン2 |
閾値パターン3 |
||
1 |
25 |
25 |
50 |
75 |
2 |
50 |
100 |
100 |
100 |
3 |
75 |
− |
− |
− |
4 |
100 |
− |
− |
− |