運用コマンドレファレンス Vol.1
[機能]
BSUボードを一時的に運用状態から閉塞状態に設定します。これによってBSUボードを電源ON時にボード交換できます。
[入力モード]
一般ユーザモードおよび装置管理者モード
[入力形式]
close [-f] bsu
[パラメータ]
- -f
- 本パラメータを指定した場合,確認メッセージなしでコマンドを実行します。
[実行例]
- BSUを閉塞状態にします。
close bsu- 確認メッセージが表示されます。
ここで’y’を入力するとBSUが閉塞状態になります。
close bsu OK? (y/n):
[ユーザ通信への影響]
あり
[応答メッセージ]
表11-2 close bsuコマンドのメッセージ一覧
メッセージ 内容・対策 Can't execute this command in standby BCU 待機系BCUでこのコマンドは実行できません。 BSU:administratively closed. 指定BSUをクローズしました。 BSU is disconnected. 指定BSUは実装されていません。 BSU is already closed. 指定BSUはclose状態です。 BSU is locked. 指定BSUがLOCK状態です。 Can't accept command (system is busy). (システムビジーのため)コマンドは受け付けられません。 Can't execute. コマンドを実行できません。
[注意事項]
- 一重化運用中または二重化運用中で系切替不可のときに,本コマンドを投入すると,運用系BSUは閉塞状態となります。
- 運用状態に戻す場合はfree bsuコマンド(「free bsu【AX5400S】」参照)を使用します。また電源ON時のボード交換後に運用を再開する場合にもfree bsuコマンドを使用します。
- 二重化運用中で系切替可能なときに,本コマンドを投入すると,自動的に系切替が発生し,系切替後の待機系BCUおよびBSUは閉塞状態となります。
運用状態に戻す場合はfree standbyコマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.2 free standby」参照)を使用します。また電源ON時のボード交換後に運用を再開する場合にもfree standbyコマンドを使用します。
- set modeコマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.2 set mode」参照)による運用モードの変更直後,またはswap bcuコマンド(「運用コマンドレファレンス Vol.2 swap bcu」参照)による系切替直後に本コマンドを実行しないでください。実行後30秒の間隔を空けてください。実行した場合,二重化運用中でも系切替が発生せず,一重化運用中と同じ動作をすることがあります。
- 待機系のBSUボードを交換する場合には,close standbyコマンドで待機系BCUボードを閉塞状態にしてください。また,待機系のBSUボードを閉塞状態から運用状態に戻す場合には,free standbyコマンドを実行してください。
- 一重化/二重化運用モードがauto_duplexの場合,系切替が発生したとき,'System mode changed from duplex to simplex.' というログが表示されます。
- 本コマンドを使用してもコンフィグレーションは変更されません。
- 本コマンド実行後に装置を再起動した場合,閉塞状態は解除されます。
- BSUを閉塞状態にすると,リモートマネージメントポート,メンテナンスポート以外の運用中Line,NIFが閉塞状態となるので注意してください。
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