解説書 Vol.2
本装置と接続する場合のJP1/Cm2パラメータのチューニング例を「表13-2 JP1/Cm2パラメータのチューニング例」に示します。この値は,ネットワーク構成やルーティングプロトコルなどの動作条件によってかなり違いが出る場合があります。パラメータのチューニング時は,実際のネットワークで本装置の過負荷状態が長時間連続しないように,種別ログのチェックとともに調整してください。過負荷連続時間の目安は,ネットワークの要件によって異なるので事前に確認してください。各パラメータの詳細な意味についてはJP1/Cm2のマニュアルを参照してください。
表13-2 JP1/Cm2パラメータのチューニング例
パラメータ 概要 デフォルト チューニング参考値 一般
ポーリング周期
(「オプション−ネットワーク・ポーリングの設定−一般」の,設定チェックを実行の部分)
※1システム情報,インタフェース情報,IPアドレス情報などを収集し,インタフェースやIPアドレスの追加/削除などの構成管理を実施します。 1回/1日 1回/1日以上 IP検出
ポーリング周期
(「オプション−ネットワーク・ポーリングの設定−IP検出」の,新規ノードの検出の部分)
※1ARPキャッシュ情報,IPルーティングテーブルのネクストホップ情報などを収集し,ノードの増設などの構成管理を実施します。 自動調整 自動調整または1回/1日以上 ステータス
ポーリング周期
(「SNMPの設定」メニューのステータス・ポーリング周期の値)
※2全IPインタフェースに対しpingを実行し,障害管理を実施します。 1回/5分 1回/5分以上 応答監視タイマ
(「SNMPの設定」メニューのタイムアウトの値)
※3JP1/Cm2から本装置への要求に対する応答監視タイマ 0.8秒 5秒以上 リトライ回数
(「SNMPの設定」メニューの再試行回数の値)応答監視タイムアウト時のリトライ回数 3回 1〜2回
- 注※1
- このポーリングは構成管理を目的としているため,運用中の構成変更がない場合,周期を延ばすことによってネットワーク全体の負荷を軽減できます。このポーリングをすぐに実行させたい場合は,ネットワークの構成変更時にJP1/Cm2のデマンドポーリング操作を実行します。
- 注※2
- この周期を長くすると障害検知時間が長くなる可能性があるので注意が必要です。
- 注※3
- 本装置のインタフェース数やIPルーティングエントリ数などが増加する場合,このタイマ値を長くし,リトライ回数を小さくします。
- リトライ回数を小さくすると,障害検知時間を大幅に長くしなくてもJP1/Cm2からの連続的な負荷を軽減できます。
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