解説書 Vol.2
疎通テスト確認のコマンドとして,ping,ping ipv6およびping mplsがあります。
- <この項の構成>
- (1) pingコマンド(ICMPエコー)
- (2) ping ipv6コマンド(ICMPv6エコー)
- (3) ping mplsコマンド【OP-MPLS】
IPネットワークでの障害切り分けに有効なコマンドです。このコマンドは指定したIPアドレスを持つ装置がICMPエコーを返す機能を利用しています。宛先アドレスまでの経路途中のルータに対して順番にpingコマンドで疎通を確認していくことで,通信ができなくなっている範囲を絞り込むことができます。pingコマンドの使用例を次の図に示します。
図12-9 pingコマンドの使用例
(2) ping ipv6コマンド(ICMPv6エコー)
pingコマンドと同様の機能を持ち,IPv6ネットワークでの障害切り分けに有効なコマンドです。本コマンドは指定したIPv6アドレスを持つ装置がICMPv6エコーを返す機能を利用しています。宛先アドレスまでの経路途中のルータに対して順番にping ipv6コマンドで疎通を確認していくことで,通信ができなくなっている範囲を絞り込むことができます。
(3) ping mplsコマンド【OP-MPLS】
pingコマンドと同様の機能を持ち,MPLSネットワークでの障害切り分けに有効なコマンドです。本コマンドは指定したLSPの終端装置が応答を返す機能を利用しています。MPLSによる通信ができなくなっている場合,LSPが切断されている中継途中のルータがエラーを返すため,通信ができなくなっている範囲を絞り込むことができます。
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