解説書 Vol.2
- <この項の構成>
- (1) 立ち上げ
- (2) 再起動
(1) 立ち上げ
本装置は,まずMCからBCU用ソフトウェアをローディングしてBCUの運用を開始したあとで,PRUの運用を開始します。2枚のMCがスロットに実装されている場合は,一方のスロット(通常はスロット0)で立ち上げを行いますが,起動に失敗したときには自動的に他方(通常はスロット1)での立ち上げに切り替わります。また,PRUの運用開始にはPRU初期導入と定常運用の2種類の立ち上げ処理があり,それぞれで動作が異なります。
(a) PRU初期導入
本装置ではPRU導入時にPRUのフラッシュメモリにソフトウェアが書き込まれていない場合,または現在の運用バージョンと異なるバージョンのソフトウェアが書き込まれている場合は,自動的にPRU用ソフトウェアを同PRUに書き込みます。書き込まれたソフトウェアは通常PRUの障害が発生しないかぎり消えることはありません。この書き込み処理のためにPRUのフラッシュメモリ上のソフトウェアで起動する定常運用時よりも初期化時間が長くかかります。装置として初期化にかかる時間はPRUの実装枚数に依存します。
(b) 定常運用
定常運用状態での立ち上げは,PRU初期導入時に行うPRUへのソフトウェアの書き込み処理がないため,個々のPRUは独立して初期化処理を行います。初期化にかかる時間はPRUの実装枚数にほとんど影響を受けません。
本装置の再起動には管理者が手動で行う再起動と装置が自立して行う自動再起動があります。
(a) マニュアル再起動
管理者はコマンドを使用するか,装置上のリセットスイッチを操作することで本装置の再起動を行えます。
(b) 障害回復による再起動
本装置に重度の障害が発生した場合は,装置は自動的に障害復旧のために再起動を行います。詳細は「12.10 障害時の復旧および情報収集」を参照してください。
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