解説書 Vol.2

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7.3.4 SetRequestオペレーション

SetRequestオペレーションは,SNMPマネージャから装置(エージェント機能)に対して行うオペレーションという点でGetRequest,GetNextRequest,GetBulkRequestオペレーションと似ていますが,値の設定方法が異なります。

SetRequestオペレーションでは,設定する値とMIBを指定します。値を設定すると,GetResponseオペレーションでMIBと設定値を応答します。なお,本装置でSetRequestオペレーションが実行できるMIBは,MIB-IIのsystemグループのMIB,interfaceグループのMIB,RMONのMIB,およびSNMPv3のMIBの一部です。SetRequestオペレーションを次の図に示します。

図7-14 SetRequestオペレーション

[図データ]

SNMPv3では,SetRequestオペレーションの応答として,GetResponseオペレーションではなく,Responseオペレーションを使用します。SNMPv3の場合のSetRequestオペレーションを次の図に示します。

図7-15 SetRequestオペレーション(SNMPv3)

[図データ]

<この項の構成>
(1) MIBを設定できない場合の応答

(1) MIBを設定できない場合の応答

MIBを設定できないケースは,次に示す3通りです。

各ケースによって応答が異なります。MIBが読み出し専用の場合,noSuchNameを応答します。SNMPv2cの場合,MIBが読み出し専用の時はnotWritableのGetResponse応答をします。SNMPv3の場合,MIBが読み出し専用の時はnotWritableのResponse応答をします。

MIBが読み出し専用の場合のSetRequestオペレーションを次の図に示します。

図7-16 MIB変数が読み出し専用の場合のSetRequestオペレーション

[図データ]

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設定値のタイプが正しくない場合,badValueを応答します。SNMPv2cの場合,設定値のタイプが正しくない時はwrongTypeのGetResponse応答をします。SNMPv3の場合,設定値のタイプが正しくない時はwrongTypeのResponse応答をします。

設定値のタイプが正しくない場合のSetRequestオペレーションを次の図に示します。

図7-17 設定値のタイプが正しくない場合のSetRequestオペレーション例

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装置の状態によって設定できない場合,GenErrorのGetResponseを応答します。SNMPv3では,GetResponseではなく,Responseを応答します。例えば,装置内で値を設定しようとしたときに,装置内部で設定タイムアウトを検出した場合などがこれに当てはまります。装置の状態によって設定できない場合のSetRequestオペレーションを次の図に示します。

図7-18 装置の状態によって設定できない場合のSetRequestオペレーション

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