解説書 Vol.2

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3.2 基本制御機構の二重化【AX7800R】

本装置の制御とルーティング情報を処理する基本制御機構(BCU)は,二重化による冗長構成にできます。冗長構成によって,障害に対する信頼性を高めます。冗長構成にすればBCU障害発生時でもBCUがサポートするルーティング機能の復旧を短期間に行えます。このため,PRUでの中継処理に対する影響(ルーティングエントリの更新の遅れ)を極力抑えることができます。

本装置の初期導入時は,BCUの実装枚数が1枚であれば一重化で動作し,実装枚数が2枚であれば系切替が可能な状態(待機系BCU,CPが起動完了)になったとき,‘System mode changed from simplex to duplex.’のログを表示して,二重化で動作します。実装枚数が2枚でも待機系BCU,CPが起動完了していない場合,一重化で動作します。

それぞれの動作を固定で行いたい場合は,冗長動作モードで設定してください。冗長動作モードの設定については,運用コマンドset modeの記述を参照してください。

BCUの二重化によって冗長構成で運用を開始すると,BCU0が運用系として動作し,BCU1は待機系として動作します。BCU0およびBCU1の実装位置については,「解説書 Vol.1 2.1 本装置のモデル」を参照してください。

CSWモードをdouble_fixedに設定していた場合,BCUの冗長構成機能は動作せず,一重化として動作します。CSWモードの詳細は,「解説書 Vol.1 2.4 CSW動作モード(CSWモード)【AX7800R】」を参照してください。

<この節の構成>
3.2.1 冗長構成での動作
3.2.2 BCU切替時の動作
3.2.3 無停止ソフトウェア・アップデートの動作

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