コンフィグレーションガイド Vol.2
廃棄制御は,キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と,キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。
キューにフレームが滞留している場合,キューイング優先度を変えることによって,さらに木目細かいQoSを実現できます。
本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御を行います。
- <この項の構成>
- (1) テールドロップ
(1) テールドロップ
キュー長が廃棄閾値を超えると,フレームを廃棄する機能です。廃棄閾値は,キューイング優先度ごとに異なり,キューイング優先度値が高いほどフレームが廃棄されにくくなります。テールドロップの概念を次の図に示します。キューイング優先度2の廃棄閾値を超えると,キューイング優先度2のフレームをすべて廃棄します。
図6-20 テールドロップの概念
テールドロップ機能でのキューイング優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。廃棄閾値は,レガシーシェーパ機能をサポートしているNIFと階層化シェーパ機能をサポートしているNIFで異なります。NIF種別との対応については,「6.10 NIF種別と送信制御機能との対応」を参照してください。廃棄閾値は,キュー長に対するキューのたまり具合を百分率で表します。
- レガシーシェーパ機能サポートNIFの場合
表6-25 レガシーシェーパNIFの廃棄閾値
キュー種別 キューイング優先度に対する廃棄閾値[%] 1 2 3 4 ディストリビューション送信キュー 40 60 85 100 ポート送信キュー 注 表中のヘッダ部の数字1〜4は,キューイング優先度を示します。
- 階層化シェーパ機能サポートNIFの場合
表6-26 階層化シェーパNIFの廃棄閾値
キュー種別 キューイング優先度に対する廃棄閾値[%] 1 2 3 4 ディストリビューション送信キュー 40 60 85 100 ポート送信キュー ユーザキュー※ 25/50/75 100 注 表中のヘッダ部の数字1〜4は,キューイング優先度を示します。
注※ 次に示す廃棄モードをどれか一つ選択します。
廃棄モード キューイング優先度[%] 1〜2 3〜4 tail-drop1 25 100 tail-drop2 50 100 tail-drop3 75 100 キューイング優先度は送信時の廃棄クラスによってキューイング優先度のマッピングが異なります。本装置ではNIF種別に応じて廃棄クラス2および廃棄クラス4の2種類があります。キューイング優先度および廃棄クラスのマッピングについては,「5.10 優先度決定の解説」を参照してください。NIF種別に応じた廃棄クラスについては,「6.10 NIF種別と送信制御機能との対応」を参照してください。
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