コンフィグレーションガイド Vol.2

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6.7.1 廃棄制御

廃棄制御は,キューイングする各キューに対して廃棄されやすさの度合いを示すキューイング優先度と,キューにフレームが滞留している量に応じて,該当フレームをキューイングするか廃棄するかを制御する機能です。

キューにフレームが滞留している場合,キューイング優先度を変えることによって,さらに木目細かいQoSを実現できます。

本装置は,テールドロップ方式で廃棄制御を行います。

<この項の構成>
(1) テールドロップ

(1) テールドロップ

キュー長が廃棄閾値を超えると,フレームを廃棄する機能です。廃棄閾値は,キューイング優先度ごとに異なり,キューイング優先度値が高いほどフレームが廃棄されにくくなります。テールドロップの概念を次の図に示します。キューイング優先度2の廃棄閾値を超えると,キューイング優先度2のフレームをすべて廃棄します。

図6-20 テールドロップの概念

[図データ]

テールドロップ機能でのキューイング優先度ごとの廃棄閾値を次の表に示します。廃棄閾値は,レガシーシェーパ機能をサポートしているNIFと階層化シェーパ機能をサポートしているNIFで異なります。NIF種別との対応については,「6.10 NIF種別と送信制御機能との対応」を参照してください。廃棄閾値は,キュー長に対するキューのたまり具合を百分率で表します。

キューイング優先度は送信時の廃棄クラスによってキューイング優先度のマッピングが異なります。本装置ではNIF種別に応じて廃棄クラス2および廃棄クラス4の2種類があります。キューイング優先度および廃棄クラスのマッピングについては,「5.10 優先度決定の解説」を参照してください。NIF種別に応じた廃棄クラスについては,「6.10 NIF種別と送信制御機能との対応」を参照してください。

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