コンフィグレーションガイド Vol.1
本装置では,ネットワーク構成に合わせて適切なテーブルエントリ数の配分パターンを選べます。配分パターンは経路系テーブルエントリとフロー系テーブルエントリがあり,それぞれコンフィグレーションコマンドfwdm preferとコンフィグレーションコマンドfldm preferで指定できます。
なお,各配分パターンと各テーブルのエントリ数に関する情報は,運用コマンドshow systemで確認できます。
テーブル容量種別を次の表に示します。
表12-20 経路系テーブル容量
テーブル容量 対応BSU 対応CSU 対応MSU standard BSU-LA CSU-1A MSU-1A,MSU-1A1 extended BSU-LB CSU-1B MSU-1B,MSU-1B1 表12-21 フロー系テーブル容量
テーブル容量 対応BSU 対応CSU 対応MSU standard BSU-LA CSU-1A MSU-1A,MSU-1A1 standard-advance※ extended BSU-LB CSU-1B MSU-1B,MSU-1B1 extended-advance※ 注※ フロー検出拡張モードを使用する場合に指定します。
- <この項の構成>
- (1) 経路系エントリテーブル
- (2) フロー系エントリテーブル
- (3) 経路系エントリテーブルのコンフィグレーション
- (4) フロー系エントリテーブルのコンフィグレーション
(1) 経路系エントリテーブル
経路系エントリテーブルの配分パターンを次の表に示します。
表12-22 経路系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ 全エントリ混在 ipv4-uni IPv4ユニキャスト主体,マルチキャスト,IPv6無し ipv4-ipv6-uni IPv4ユニキャスト/IPv6ユニキャスト主体,マルチキャスト無し vlan L2主体,マルチキャスト無し 注※ デフォルトのパターン
AX6700Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.2 AX6700Sの収容条件【AX6700S】」の「表3-10 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-11 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。
AX6600Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.4 AX6600Sの収容条件【AX6600S】」の「表3-120 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-121 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。
AX6300Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.6 AX6300Sの収容条件【AX6300S】」の「表3-230 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-231 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。
(2) フロー系エントリテーブル
フロー系エントリテーブルの配分パターンを次の表に示します。
表12-23 standardおよびstandard-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ フィルタ,QoS均等 注※ デフォルトのパターン
表12-24 extendedおよびextended-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ フィルタ,QoS均等 filter-only フィルタ専用 qos-only QoS専用 filter フィルタ主体 qos QoS主体 注※ デフォルトのパターン
AX6700Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.2 AX6700Sの収容条件【AX6700S】」の「表3-12 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-14 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。
AX6600Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.4 AX6600Sの収容条件【AX6600S】」の「表3-122 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-124 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。
AX6300Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.6 AX6300Sの収容条件【AX6300S】」の「表3-232 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-234 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。
(3) 経路系エントリテーブルのコンフィグレーション
- [設定のポイント]
- 経路系エントリテーブルの初期状態はdefaultです。本設定を変更すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。再起動が完了するまでは本装置を経由する通信が停止します。そのため,初期導入時に設定することをお勧めします。
- [コマンドによる設定]
- (config)# fwdm prefer ipv4-uni standard
PSP will be restarted automatically when the selected pattern differs from current pattern.
Do you wish to change pattern (y/n):
コンフィグレーションモードで,経路系エントリテーブルの配分パターンをipv4-uniに設定します。コンフィグレーションの変更を確認しyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。
(4) フロー系エントリテーブルのコンフィグレーション
- [設定のポイント]
- フロー系エントリテーブルの初期状態はdefaultです。本設定を変更すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。再起動が完了するまでは本装置を経由する通信が停止します。そのため,初期導入時に設定することをお勧めします。
- [コマンドによる設定]
- (config)# fldm prefer qos standard
PSP will be restarted automatically when the selected pattern differs from current pattern.
Do you wish to change pattern (y/n):
コンフィグレーションモードで,フロー系エントリテーブルの配分パターンをqosに設定します。コンフィグレーションの変更を確認しyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。
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