コンフィグレーションガイド Vol.1

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12.2.7 テーブルエントリの配分パターンの設定

本装置では,ネットワーク構成に合わせて適切なテーブルエントリ数の配分パターンを選べます。配分パターンは経路系テーブルエントリとフロー系テーブルエントリがあり,それぞれコンフィグレーションコマンドfwdm preferとコンフィグレーションコマンドfldm preferで指定できます。

なお,各配分パターンと各テーブルのエントリ数に関する情報は,運用コマンドshow systemで確認できます。

テーブル容量種別を次の表に示します。

表12-20 経路系テーブル容量

テーブル容量 対応BSU 対応CSU 対応MSU
standard BSU-LA CSU-1A MSU-1A,MSU-1A1
extended BSU-LB CSU-1B MSU-1B,MSU-1B1

表12-21 フロー系テーブル容量

テーブル容量 対応BSU 対応CSU 対応MSU
standard BSU-LA CSU-1A MSU-1A,MSU-1A1
standard-advance
extended BSU-LB CSU-1B MSU-1B,MSU-1B1
extended-advance

注※ フロー検出拡張モードを使用する場合に指定します。


<この項の構成>
(1) 経路系エントリテーブル
(2) フロー系エントリテーブル
(3) 経路系エントリテーブルのコンフィグレーション
(4) フロー系エントリテーブルのコンフィグレーション

(1) 経路系エントリテーブル

経路系エントリテーブルの配分パターンを次の表に示します。

表12-22 経路系テーブルエントリ配分パターン

パターン名称 意味
default 全エントリ混在
ipv4-uni IPv4ユニキャスト主体,マルチキャスト,IPv6無し
ipv4-ipv6-uni IPv4ユニキャスト/IPv6ユニキャスト主体,マルチキャスト無し
vlan L2主体,マルチキャスト無し

注※ デフォルトのパターン


AX6700Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.2 AX6700Sの収容条件【AX6700S】」の「表3-10 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-11 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。

AX6600Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.4 AX6600Sの収容条件【AX6600S】」の「表3-120 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-121 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。

AX6300Sの経路系テーブルエントリ数の配分パターンについては,「3.6 AX6300Sの収容条件【AX6300S】」の「表3-230 standardの経路系テーブルエントリ数」および「表3-231 extendedの経路系テーブルエントリ数」を参照してください。

(2) フロー系エントリテーブル

フロー系エントリテーブルの配分パターンを次の表に示します。

表12-23 standardおよびstandard-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン

パターン名称 意味
default フィルタ,QoS均等

注※ デフォルトのパターン


表12-24 extendedおよびextended-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン

パターン名称 意味
default フィルタ,QoS均等
filter-only フィルタ専用
qos-only QoS専用
filter フィルタ主体
qos QoS主体

注※ デフォルトのパターン


AX6700Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.2 AX6700Sの収容条件【AX6700S】」の「表3-12 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-14 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。

AX6600Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.4 AX6600Sの収容条件【AX6600S】」の「表3-122 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-124 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。

AX6300Sのフロー系テーブルエントリ数のテーブル配分パターンについては,「3.6 AX6300Sの収容条件【AX6300S】」の「表3-232 standardのフロー系エントリ数」〜「表3-234 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数」を参照してください。

(3) 経路系エントリテーブルのコンフィグレーション

[設定のポイント]
経路系エントリテーブルの初期状態はdefaultです。本設定を変更すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。再起動が完了するまでは本装置を経由する通信が停止します。そのため,初期導入時に設定することをお勧めします。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# fwdm prefer ipv4-uni standard
    PSP will be restarted automatically when the selected pattern differs from current pattern.
    Do you wish to change pattern (y/n):
    コンフィグレーションモードで,経路系エントリテーブルの配分パターンをipv4-uniに設定します。コンフィグレーションの変更を確認しyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。

(4) フロー系エントリテーブルのコンフィグレーション

[設定のポイント]
フロー系エントリテーブルの初期状態はdefaultです。本設定を変更すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。再起動が完了するまでは本装置を経由する通信が停止します。そのため,初期導入時に設定することをお勧めします。

[コマンドによる設定]
  1. (config)# fldm prefer qos standard
    PSP will be restarted automatically when the selected pattern differs from current pattern.
    Do you wish to change pattern (y/n):
    コンフィグレーションモードで,フロー系エントリテーブルの配分パターンをqosに設定します。コンフィグレーションの変更を確認しyを入力すると,AX6700SではすべてのBSUを,AX6600SおよびAX6300SではPSPを自動的に再起動します。nを入力した場合,コンフィグレーションを変更しません。

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