コンフィグレーションガイド Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 概要
- (2) テーブル容量種別
- (3) 配分パターン
(1) 概要
本項で使用するテーブルエントリ数とは,経路数やフィルタ・QoSのエントリ数を意味します。
本装置では,ネットワーク構成に合わせ,適切なテーブルエントリ数の配分パターンを選ぶことができます。配分パターンはコンフィグレーションコマンドによって変更できます。
エントリの配分パターンは経路系,フロー系をそれぞれ用意しています。経路系テーブルエントリ,フロー系テーブルエントリ定義を次の表に示します。
表3-114 経路系テーブルエントリ,フロー系テーブルエントリ内容定義
項目 内容 経路系エントリ IPv4ユニキャスト経路
IPv4マルチキャスト経路
IPv6ユニキャスト経路
IPv6マルチキャスト経路
MACアドレスエントリ
ARP
NDPフロー系エントリ フィルタエントリ(ポリシーベースルーティングおよびポリシーベーススイッチングを含む)
QoSエントリ
(2) テーブル容量種別
テーブル容量に対応した名称を次の表に示します。
表3-115 経路系テーブル容量名称
テーブル容量 対応CSU standard CSU-1A extended CSU-1B 表3-116 フロー系テーブル容量名称
テーブル容量 対応CSU standard※1 CSU-1A standard-advance※2 extended※3 CSU-1B extended-advance※2 注※1 CSU-1Aでのデフォルトのテーブル容量です。
注※2 フロー検出拡張モードを使用する場合に指定します。
注※3 CSU-1Bでのデフォルトのテーブル容量です。
(3) 配分パターン
配分パターンを次の表に示します。
表3-117 経路系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ 全エントリ混在 ipv4-uni IPv4ユニキャスト主体,マルチキャスト,IPv6無し ipv4-ipv6-uni IPv4ユニキャスト/IPv6ユニキャスト主体,マルチキャスト無し vlan L2主体,マルチキャスト無し 注※ デフォルトのパターン
表3-118 standardおよびstandard-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ フィルタ,QoS均等 注※ デフォルトのパターン
表3-119 extendedおよびextended-advanceのフロー系テーブルエントリ配分パターン
パターン名称 意味 default※ フィルタ,QoS均等 filter-only フィルタ専用 qos-only QoS専用 filter フィルタ主体 qos QoS主体 注※ デフォルトのパターン
経路系テーブルエントリ数とフロー系テーブルエントリ数を次の表に示します。
VRF機能使用時の最大エントリ数は,全VRFのエントリ数の合計です。
本項表中の「k」の単位は1024です。例えば,24kは24×1024=24576であることを表しています。
表3-120 standardの経路系テーブルエントリ数
パターン名 IPv4ユニキャスト経路※1 IPv4マルチキャスト経路 IPv6ユニキャスト経路※2 IPv6マルチキャスト経路 MACアドレス ARP NDP default 32768
(32k)4000 16384
(16k)1000 24576
(24k)12288
(12k)12288
(12k)ipv4-uni 65536
(64k)− − − 24576
(24k)12288
(12k)− ipv4-ipv6-uni 32768
(32k)− 32768
(32k)− 24576
(24k)12288
(12k)12288
(12k)vlan 8192
(8k)− 8192
(8k)− 49152
(48k)8192
(8k)8192
(8k)(凡例)−:該当なし
注 注※は次表を参照してください。
表3-121 extendedの経路系テーブルエントリ数
パターン名 IPv4ユニキャスト経路※1 IPv4マルチキャスト経路 IPv6ユニキャスト経路※2 IPv6マルチキャスト経路 MACアドレス ARP NDP default 65536
(64k)8000 32768
(32k)8000 65536
(64k)24576
(24k)24576
(24k)ipv4-uni 212992
(208k)− − − 24576
(24k)24576
(24k)− ipv4-ipv6-uni 106496
(104k)− 106496
(104k)− 24576
(24k)24576
(24k)24576
(24k)vlan 8192
(8k)− 8192
(8k)− 122880
(120k)8192
(8k)8192
(8k)(凡例)−:該当なし
注※1 IPv4ユニキャスト経路数には次の情報が含まれます。
- RIP,OSPF,BGP4,スタティックを合わせたアクティブ経路
- 他VRF(グローバルネットワークを含む)からインポートされた,アクティブ状態のエクストラネット経路
- IPv4インタフェース数×4:直結経路のホスト経路,サブネット経路,ブロードキャスト経路(ホストアドレスの全情報が0と1の2経路)
- ARPエントリ数
- ループバックインタフェースを指定の場合は1経路が加算されます。
VRFでループバックインタフェースを使用する場合は,VRFごとに1経路が加算されます。
- vrrpでアクセプトモードを設定して,マスタ状態になっている場合は1経路が加算されます。
- ここに示した以外に4経路を装置固定情報として使用します。
VRFを使用する場合は,VRFごとに1経路を装置固定情報として使用します。
注※2 IPv6ユニキャスト経路数には次の情報が含まれます。
- RIPng,OSPFv3,BGP4+,スタティックを合わせたアクティブ経路数
- IPv6インタフェース数×5:直結経路のグローバルアドレス,リンクローカルアドレスそれぞれのホスト経路およびサブネット経路,直結経路のリンクローカルマルチキャストアドレス
- NDPエントリ数
- ループバックインタフェースを指定の場合は1経路が加算されます。
VRFでループバックインタフェースを使用する場合は,VRFごとに1経路が加算されます。
- vrrpでアクセプトモードを設定して,マスタ状態になっている場合は1経路が加算されます。
- ここに示した以外に1経路を装置固定情報として使用します。
VRFを使用する場合は,VRFごとに1経路を装置固定情報として使用します。
表3-122 standardのフロー系エントリ数
パターン名 フィルタ QoS default(フィルタ,QoS均等) 4000 4000 表3-123 standard-advanceのフロー系エントリ数
パターン名 フィルタ QoS default(フィルタ,QoS均等) 2000
(300)※2000
- 注※
- 括弧内の値はDHCP snoopingが有効な場合のフィルタエントリ数です。
表3-124 extendedおよびextended-advanceのフロー系エントリ数
パターン名 フィルタ QoS default(フィルタ,QoS均等) 16000
(6000)※16000 filter-only(フィルタ専用) 32000
(22000)※− qos-only(QoS専用) − 32000 filter(フィルタ主体) 24000
(14000)※8000 qos(QoS主体) 8000
(4000)※24000 (凡例)−:該当なし
- 注※
- 括弧内の値は,extended-advanceでDHCP snoopingが有効な場合のフィルタエントリ数です。
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