解説書 Vol.1
パケット中継方式によってフロー検出可能なパケットが異なります。パケット中継方式との対応を,「表11-15 パケット中継方式との対応」に示します。
表11-15 パケット中継方式との対応
フロー検出 レイヤ2スイッチ中継 IPv4中継 受信側 送信側 受信側 送信側 MACヘッダ 送信元MACアドレス ○ ○ ○ ○※1 宛先MACアドレス ○ ○ ○ ○※1 イーサネットタイプ ○ ○ ○ − Tag-VLANヘッダ ユーザ優先度 ○ ○※2 ○ ○※3 VLAN ID ○ ○ ○ ○※4 IPヘッダ※5 ○ ○ ○ ○ レイヤ4ヘッダ(TCP/UDPなど)※5 ○ ○ ○※6 ○※6 (凡例) ○:サポート −:未サポート
- 注※1
- 特定のMACアドレスのフロー検出は未サポートです。すべてのMACアドレスをフロー検出すること(コンフィグレーションコマンドflow filterでのMACアドレスにanyと指定)ができます。
- 注※2
- レイヤ2スイッチ中継で,送信側でのユーザ優先度で検出を指定したときは,次のようになります。
- 受信側でVLAN-Tag無しフレームを受信した場合
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,ユーザ優先度0で検出します。
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 受信側でVLAN-Tag付きフレームを受信した場合
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,受信時のユーザ優先度で検出します。
受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 注※3
- IPv4中継で,送信側でユーザ優先度のフロー検出を指定したときは,次のようになります。
- 受信側でユーザ優先度の書き換えを実施しなかった場合は,ユーザ優先度0で検出します。
- 受信側でユーザ優先度の書き換えを実施した場合は,受信側で書き換えたユーザ優先度で検出します。
- 注※4
- インタフェース名指定で,Tag-VLAN連携回線の場合,VLAN IDをフロー検出条件として指定する必要はありません。
- 注※5
- Tag-VLANヘッダが2個までの場合です。3個以上の場合は未サポートです。
- 注※6
- 2番目以降のフラグメントパケットを4層(TCP,UDP,ICMP,IGMP)のフロー検出条件でフィルタリングを実施した場合,2番目以降のフラグメントパケットはレイヤ4ヘッダがパケット内にないため,同じフロー検出条件で検出できません。フラグメントパケットを含めたフィルタリングを実施する場合は,フロー検出条件に3層ヘッダ条件を指定するようにしてください。
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