解説書 Vol.1
- <この項の構成>
- (1) 概要
- (2) エッジポートでのBPDU受信
- (3) エッジポートでのBPDU送信
- (4) エッジポートでのBPDUフィルタ
- (5) エッジポートでのBPDUガード機能
(1) 概要
エッジポートは,端末が接続されループが発生しないことがあらかじめ分かっているポートのための機能です。エッジポートはスパニングツリーのトポロジー計算対象外となり,リンクアップ後,直ちに通信可状態になります。
エッジポートではBPDUを受信しないことを想定していますが,もし,エッジポートでBPDUを受信した場合は,エッジポートの先にスイッチが存在しループの可能性があることになります。そのため,エッジポートとしての機能を停止し,トポロジー計算やBPDUの送受信など通常のスパニングツリー対象のポートとしての動作を開始します。
いったんスパニングツリー対象のポートとして動作を開始した後,リンクのダウン/アップにより再びエッジポートに戻ります。
エッジポートではスパニングツリーを動作させないため,BPDUの送信は行いません。
ただし,エッジポート同士を誤って接続した状態を検出するために,エッジポートとして即時に通信可状態になった時点から10フレームだけBPDUの送信を行います。
エッジポートに適用する機能として,BPDUフィルタ機能があります。BPDUフィルタ機能を適用したポートでは,BPDUの送受信を停止します。BPDUの送受信を再開したい場合は本機能を停止してください。
エッジポートに適用する機能として,BPDUガード機能があります。BPDUガード機能を適用したポートでは,BPDU受信時に,スパニングツリー対象のポートとして動作するのではなくポートを閉塞します。
閉塞したポートをfreeコマンドで解放することによって,再びBPDUガード機能を適用したエッジポートとしてリンクアップし通信を開始します。
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