解説書 Vol.1

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2.2.3 ソフトウェア

<この項の構成>
(1) ソフトウェア構成
(2) ソフトウェア・オプションライセンス

(1) ソフトウェア構成

ソフトウェアは,RMソフトウェアとCPソフトウェアから成ります。RMソフトウェアは,カーネル部分にインターネットサーバとして安定性の高いBSD/OSの組み込み型版(embedded BSD/OS)を使用しています。この上に各種プロトコル機能,コマンドなどをアプリケーションプロセスとして実装していますので,機能追加などに柔軟に対応できる構成になっています。一方,CPソフトウェアは,IPパケットのソフトウェア中継処理およびネットワークインタフェースのプロトコル処理を行います。

ソフトウェア構成を次の図に示します。

図2-15 ソフトウェア構成

[図データ]

(2) ソフトウェア・オプションライセンス

本装置のソフトウェアは,基本ソフトとオプションライセンスとに分けて提供します。基本ソフトOS-SWはベースとなるソフトウェアで,IPパケット中継機能やRIP/OSPFなどの基本機能が含まれます。オプションライセンスは,本装置のサポートする主要な拡張機能をオプション形式で提供するライセンスです。お客様のニーズに合わせて必要な機能のオプションライセンスだけを追加してご購入いただくことができます。初期導入後に追加で別のオプションライセンスをご購入いただくこともできます。これによって,初期導入時のコストを抑えることができます。本装置で提供するオプションライセンスの一覧を次の表に示します。

注※
AX5400Sでは,利用可能な機能の選択の自由度を増やすためにOSPF機能をオプションライセンス化しています。このためAX5400Sの基本ソフトOS-SWには,OSPFが含まれません。

表2-17 ソフトウェア・オプションライセンス一覧

オプションライセンス 概要 対応する機能
OP-ADV 先進機能を追加するライセンス NetFlow Version 9
OP-BGP BGP機能を追加するライセンス BGP4/BGP4+
OP-ISIS IS-IS機能を追加するライセンス IS-IS
OP-MLT IPマルチキャスト機能を追加するライセンス DVMRP,PIM-DM,PIM-SM/SSM
OP-OSPF OSPF機能を追加するライセンス OSPF,OSPFv3

(a) OP-ADVについて

このマニュアルでの「先進機能」とは,標準化や業界の動向が固まっていないため,その動向次第で外部仕様を変更することもある段階の機能のことを指します。対応する機能が今後追加された場合には,そのすべての機能を使用することができます。

対応する機能について標準化や業界の動向が固まった時点で,将来のバージョンアップで基本ソフトウェアに組み込む場合があります。この場合,このオプションライセンスを削除してください。設定の反映には装置の再起動が必要です。削除の方法は「オプションライセンス設定ガイド」を参照してください。

将来,対応する機能が無くなった場合,本装置のソフトウェアからOP-ADVは無くなります。

その後,対応する機能が追加され,該当機能を使用する場合は,このオプションライセンスを有効化してください。

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