解説書 Vol.1

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17.4 IPv6経路制御機能

IPv6経路制御機能とは,IPv6マルチキャストルーティングプロトコルを使用して収集した隣接情報やグループ情報を基に,IPv6マルチキャストルーティングテーブルを作成する機能です。本装置はIPv6マルチキャストルーティングプロトコルとしてPIM-SMをサポートしています。

IPv6 PIM-SMはIPv4 PIM-SMをIPv6対応させたものです。IPv4 PIM-SM概要については,「13.4.4 PIM-SM」をご参照ください。なおIPv6 PIM-SMはIPv4 PIM-SMとは独立に動作するので,IPv4 PIM-SMとIPv6 PIM-SMは独立して設定できます。

同一ネットワーク内でIPv6マルチキャストパケットの中継を行う場合は,すべてのルータで同じIPv6マルチキャストプロトコルが動作するように設定してください。同一ネットワーク内にIPv6 PIM-DMが動作しているルータ,IPv6 PIM-SMが動作しているルータが混在している場合,各ルータ間でIPv6マルチキャストパケットの中継は行われません。

本装置が送信するIPv6 PIM-SMフレームのフォーマットおよび設定値はRFC2362に従います。

<この節の構成>
17.4.1 IPv6 PIM-SMの動作
17.4.2 近隣検出
17.4.3 Forwarderの決定
17.4.4 DRの決定および動作
17.4.5 冗長経路時の注意事項
17.4.6 IPv6 PIM-SMタイマ仕様
17.4.7 IPv6 PIM-SM使用時の注意事項
17.4.8 IPv6 PIM-SSM

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