解説書 Vol.1
OSPFを使用したネットワークを構成する場合には,次の制限事項に留意してください。
- <この項の構成>
- (1) OSPFの制限事項
- (2) OSPFの制限事項(IPアドレスマスク変更時の注意)
- (3) NSSAの制限事項
本装置は,RFC2328(OSPFバージョン2)に準拠していますが,ソフトウェアの機能制限によって,Point-to-MultiPointインタフェースはサポートしていません。
(2) OSPFの制限事項(IPアドレスマスク変更時の注意)
本装置がエリア境界ルータである構成で,バックボーンエリア上で接続している別のエリア境界ルータから次に示す条件をすべて満たすエリア間経路情報(Summary-LSA)を学習した場合,ユニキャストルーティングプログラムが再起動することがあります。
- Link State ID 値(エリア間経路のアドレス)が同一であるSummary-LSAを,該当エリア境界ルータから学習済みである。
- 1.のSummary-LSAと,学習したSummary-LSAのNetwork Mask値が異なる。
本現象を回避するために,本装置が接続していないエリアに属しているOSPFルータは次のことを実施願います。
- OSPFインタフェースのIPアドレスのマスク長だけを変更する場合,いったんIPアドレスを削除後,指定マスク長でIPアドレスを追加してください。
- エリア内の経路集約を行う際に,同一ネットワークでマスク長だけを変更する場合は,当該ネットワーク削除反映後,指定マスク長でネットワークを設定してください。
なお,本装置では,マスク長変更時,以前のNetwork Mask値で削除通知を行ってから広告します。この場合,問題は発生しません。したがって,本装置と同一仕様であるルータは,上記の回避方法は必要ありません。
本装置は,RFC1587(The OSPF NSSA Option)に準拠していますが,ソフトウェアの機能制限によって,次に示す機能はサポートしていません。
- Type-7 Address Ranges
- Type-7 Translator Election
このため,NSSAから学習したAS外経路を常にNSSAでないエリアに広告します。
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