解説書 Vol.1

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10.5.1 OSPF概説

OSPF(Open Shortest Path First)は,ルータ間の接続の状態から構成されるトポロジと,Dijkstraアルゴリズムによる最短経路計算に基づくルーティングプロトコルです。

<この項の構成>
(1) OSPFの特長
(2) OSPFの機能

(1) OSPFの特長

OSPFは,通常一つのAS内で経路を決定するときに使用します。OSPFでは,AS内のすべての接続状態から構成するトポロジのデータベースが各ルータにあり,このデータベースに基づいて最短経路を計算します。このため,OSPFはRIPと比較して,次に示す特長があります。

(2) OSPFの機能

OSPFの機能を次の表に示します。

表10-14 OSPFの機能

機能 OSPF
ポイント−ポイント型インタフェースのアドレス広告 相手側アドレスを指定コストで広告
AS外経路のフォワーディングアドレス
NSSA
認証
非ブロードキャスト(NBMA)ネットワーク
イコールコストマルチパス
仮想リンク
マルチバックボーン

(凡例) ○:取り扱う

注※ 構成定義コマンドのoptionsコマンドのgen-prefix-routeパラメータを指定した場合,マスク長が32ではないポイント−ポイント型インタフェースについてはネットワーク経路を指定コストで広告します。このとき相手側アドレスは広告しません。


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