解説書 Vol.1
DHCP/BOOTPリレーエージェント機能を使用したネットワーク構成例を示します。
- <この項の構成>
- (1) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが1台ある構成例
- (2) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある構成例(DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが既知の場合)
- (3) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある構成例(DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが不明の場合)
- (4) DHCP/BOOTPクライアント接続インタフェースにマルチホーム設定がある構成例
(1) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが1台ある構成例
DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが1台ある場合の構成例を次の図に示します。
図9-29 構成例1(DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが1台ある場合)
この図のリレーエージェント設定項目を次の表に示します。
設定項目 設定値 DHCP/BOOTPクライアント
接続側のインタフェースBOOTP REQUEST HOPS 1(経由するリレーエージェント最大数) Relay Address DHCP/BOOTPサーバのIPアドレス DHCP/BOOTPサーバ側
インタフェースなし − (凡例) −:該当しない
(2) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある構成例(DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが既知の場合)
DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある場合の構成例を次の図に示します。DHCP/BOOTPクライアント側ネットワークで,DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが既知の場合に有効です。
図9-30 構成例2(DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある場合)
この図の本装置A,B,Cの各リレーエージェント設定項目を次の表に示します。
装置 設定項目 設定値 本装置A DHCP/BOOTPクライアント
接続側のインタフェースBOOTP REQUEST HOPS 1(経由するリレーエージェントの最大数) Relay Address
- DHCP/BOOTPサーバ1のIPアドレス
- DHCP/BOOTPサーバ2のIPアドレス
本装置Bとのインタフェース なし − 本装置B 本装置Aとのインタフェース なし − 本装置Cとのインタフェース なし − 本装置C 本装置Bとのインタフェース なし − DHCP/BOOTPサーバ
接続側のインタフェースなし − (凡例) −:該当しない
(3) DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある構成例(DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが不明の場合)
DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある場合の構成例を次の図に示します。DHCP/BOOTPクライアント側ネットワークで,DHCP/BOOTPサーバのIPアドレスが不明な場合に有効です。
図9-31 構成例3(DHCP/BOOTPサーバとDHCP/BOOTPクライアント間にリレーエージェントが複数台ある場合)
この図に示す本装置A,B,Cの各リレーエージェント設定項目を次の表に示します。
装置 設定項目 設定値 本装置A DHCP/BOOTPクライアント
接続側のインタフェースBOOTP REQUEST HOPS 1(経由するリレーエージェントの最大数) Relay Address 本装置Bの本装置AとのインタフェースIPアドレス 本装置Bとのインタフェース なし − 本装置B 本装置Aとのインタフェース BOOTP HOPS 2 Relay Address 本装置Cの本装置BとのインタフェースIPアドレス 本装置Cとのインタフェース なし − 本装置C 本装置Bとのインタフェース BOOTP HOPS 3 Relay Address
- DHCP/BOOTPサーバ1のIPアドレス
- DHCP/BOOTPサーバ2のIPアドレス
DHCP/BOOTPサーバ
接続側のインタフェースなし − (凡例) −:該当しない
(4) DHCP/BOOTPクライアント接続インタフェースにマルチホーム設定がある構成例
DHCP/BOOTPリレーエージェント機能では,クライアントからのIPアドレス貸し出し要求パケット(DHCP/BOOTP REQUESTパケット)を受信したとき,受信インタフェースのIPアドレスをリレーエージェントアドレスとしてパケットに設定し,サーバへ中継します。ただし,本装置でクライアント接続インタフェースにマルチホームの設定がある場合は,インタフェースに最後にIP定義したIPアドレスをパケットに設定しています。DHCP/BOOTPクライアント接続インタフェースにマルチホーム設定がある場合の構成例を次の図に示します。
この図のリレーエージェント設定項目を次の表に示します。
設定項目 設定値 DHCP/BOOTPクライアント側インタフェース IPアドレス ネットワークB,ネットワークCと本装置とのインタフェースIPアドレス ネットワークAと本装置とのインタフェースIPアドレス※ BOOTP REQUEST HOPS 1(経由するリレーエージェント最大数) Relay Address DHCP/BOOTPサーバのIPアドレス DHCP/BOOTPサーバ側インタフェース なし − (凡例) −:該当しない
注※ 最後に設定する必要があります。設定方法の詳細についてはマニュアル「構成定義ガイド 7.4.4 DHCP/BOOTPクライアントへの接続をマルチホームインタフェースとする」を参照してください。
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