解説書 Vol.1

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6.5.1 ATM上のIPv6フォワーディング

ATM層条件はClassical IP over ATMによるIPの場合と同じです。「6.4.1 ATM上のIPフォワーディング」を参照してください。

<この項の構成>
(1) IPv6アドレスの付与
(2) IPv6サブネットの扱いとネットワークへの接続形態
(3) フレームフォーマット
(4) MTU

(1) IPv6アドレスの付与

本装置では,ネットワークの接続形態がポイント−ポイント型のATMインタフェースだけでIPv6アドレスを設定できます。ATMインタフェースにIPv6アドレスを付与する単位はVPIまたはVCIです。

IPv6インタフェースとIPインタフェースを共用する場合は,ネットワークの接続形態はポイント−ポイント型だけを設定できます。

(2) IPv6サブネットの扱いとネットワークへの接続形態

IPv6 over ATMではClassical IP over ATMプロトコルと同様に,同一回線下に設定した複数本のVCを分割して,複数の論理的なIPサブネット下に収容できます。したがって,物理的に接続した1個のATMネットワークを複数の論理的なIPサブネットに分割できます。これをLIS(Logical IP Subnet)といいます。本装置はLISをサポートしており,同一物理回線に対して複数のポイント−ポイント型インタフェースを設定できます。

(3) フレームフォーマット

IPv6パケットに対し,RFC1483のLLC/SNAP方式でカプセル化します。カプセル化ヘッダフォーマットを次の図に示します。

図6-18 カプセル化ヘッダフォーマット

[図データ]

(4) MTU

IPv6パケット長で1500バイト〜9180バイトの範囲で構成定義情報に定義します。省略時は4470バイトです。IPv6パケットのカプセル化ヘッダは8バイト固定で,カプセル化した中継パケットの最大長は9188バイトとなります。

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