解説書 Vol.1
BODは,次に示す二つの手順があります。
- 複数の専用線またはISDNを束ねてフレーム単位でデータを各回線に割り当てる独自手順
- マルチリンクPPP(BAPの併用可能)手順を適用し,フレームを分割してフラグメントを各回線に割り当てるMP手順
独自手順またはMP手順で通信相手ごとに束ねた複数回線の束をバンドルと呼びます。設定できる最大のバンドル内回線数は6本です。なお,BRI回線,PRI回線(専用線,ISDN)などタイムスロットを持つ回線の場合は,1チャネルを1本と数えます。どの手順も,レイヤ2レベルで行うオーバーロードであり,IPなどのレイヤ3プロトコルはオーバーロードしていることを意識しません。このため,オーバーロードを行う専用線およびISDNポートの接続相手は同一でなくてはなりません。BODの概念を次の図に示します。
図5-53 BODの概念
本装置のBOD仕様を次の表に示します。
項目 通信形態 BOD(独自手順) BOD(マルチリンクPPP手順) バンドル内に収容できる回線 専用線,ISDN※1 専用線,ISDN※1 バンドル内回線の収容RP 同一RP 同一RP サポートネットワークレイヤプロトコル※3 IP※2 IP/IPX/ブリッジ フォワーディング方式 ダイナミック/スタティック ダイナミック/スタティック フォワーディング方式 バンドル内で同一 バンドル内で同一 ネットワークレイヤアドレス バンドル内で同一 バンドル内で同一 Qos条件 バンドル内で同一 バンドル内で同一 Filter条件 バンドル内で同一 バンドル内で同一 注※1 マルチリンクPPP接続の場合,バンドル内の回線速度を統一する必要があります。
注※2 独自手順BODがバックアップ先になる場合,IPだけがバックアップできるので注意してください。
注※3 ネットワークレイヤプロトコルごとの注意点は「5.4.4 ISDN使用時の注意事項(2) ネットワークレイヤ適用時の注意事項」を参照してください。
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