解説書 Vol.1

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4.3.2 サポート仕様

Tag-VLANはTagを挿入する手法を使用して複数のLANスイッチにわたるVLANを構築します。このLANスイッチ間の接続をトランクと呼びます。タグを使用すれば,複数のVLANは一つ以上のトランクでLANスイッチをまたぐことができるようになります。なお,Tag-VLAN連携機能はVLAN間のルーティング(レイヤ3)を行うもので,複数LANスイッチ間を接続するトランク機能はサポートしません。

Tag-VLAN連携のサポート仕様を次の表に示します。

表4-9 Tag-VLAN連携サポート仕様

機能 項目 サポート 備考
IPv4 IPv6
VLAN識別単位 IPv4アドレス マルチホームを設定できます。
IPv6アドレス マルチホームを設定できます。
インタフェース マルチホームを設定できます。
プロトコル × ×
中継 Layer3(IPv4/IPv6)中継
Layer2中継 × ×
回線種別 10M/100Mイーサネット 10BASE-T,100BASE-TX
ギガビット・イーサネット 1000BASE-X(GBIC 対応)1回線
VLAN数 装置当たりのVLAN
※1
256 256
  • AX2001R
  • AX2002R
  • AX2002RX
自動設定プロトコル GVRP × ×
Layer2 QoS Tag内優先度によるQoS × ×
TPID値 0x8100 全モデルで運用できます。
0x9100 全モデルで運用できます。
統計機能2 show vlan,
show vlans
コマンド
送受信オクテット数
  • VLAN単位の送受信オクテット数
  • 採取対象は,MACヘッダおよびIPヘッダを除くIPv4パケットのペイロードとIPv6パケットのペイロードとの合計
送受信正常パケット数
  • VLAN単位の送受信正常パケット数
  • 採取対象は,ユニキャスト・パケット数だけでなく,マルチキャスト・パケット数,ブロードキャスト・パケット数との合計
送受信廃棄パケット数
  • VLAN単位の送受信処理で廃棄したパケット数
ifMIB3 送受信オクテット数
  • ifHCInOctetsおよびifHCOutOctetsオブジェクトで統計値を表示
  • 採取対象は,MACヘッダおよびIPヘッダを除くIPv4パケットのペイロードとIPv6パケットのペイロードとの合計
送受信正常パケット数
  • ifHCInUcastPktsおよびifHCOutUcastPktsオブジェクトで統計値を表示
  • 採取対象は,ユニキャスト・パケット数だけでなく,マルチキャスト・パケット数,ブロードキャスト・パケット数との合計

(凡例) ○:サポートする ×:サポートしない −:該当しない

注※1 Tag-VLAN連携をIPアドレス付与単位に設定する場合,本装置のほかの回線にIP設定を行った場合,その分Tag-VLAN連携設定数は減少します。

注※2 Tag-VLAN連携統計は,回線単位で採取可能です。採取する場合は,構成定義情報のLine情報に”vlan_statistics”を定義してください。なお,以下のパケットはTag-VLAN連携統計ではカウントしません。

注※3 ifMIBで統計情報を表示させる場合は,構成定義情報のLine情報に”vlan_statistics”を定義してください。この定義がない場合,オブジェクト値は”0”となります。


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