解説書 Vol.1
Tag-VLANはTagを挿入する手法を使用して複数のLANスイッチにわたるVLANを構築します。このLANスイッチ間の接続をトランクと呼びます。タグを使用すれば,複数のVLANは一つ以上のトランクでLANスイッチをまたぐことができるようになります。なお,Tag-VLAN連携機能はVLAN間のルーティング(レイヤ3)を行うもので,複数LANスイッチ間を接続するトランク機能はサポートしません。
Tag-VLAN連携のサポート仕様を次の表に示します。
機能 項目 サポート 備考 IPv4 IPv6 VLAN識別単位 IPv4アドレス ○ − マルチホームを設定できます。 IPv6アドレス − ○ マルチホームを設定できます。 インタフェース ○ ○ マルチホームを設定できます。 プロトコル × × − 中継 Layer3(IPv4/IPv6)中継 ○ ○ − Layer2中継 × × − 回線種別 10M/100Mイーサネット ○ ○ 10BASE-T,100BASE-TX ギガビット・イーサネット ○ ○ 1000BASE-X(GBIC 対応)1回線 VLAN数 装置当たりのVLAN
数※1256 256
- AX2001R
- AX2002R
- AX2002RX
自動設定プロトコル GVRP × × − Layer2 QoS Tag内優先度によるQoS × × − TPID値 0x8100 ○ ○ 全モデルで運用できます。 0x9100 ○ ○ 全モデルで運用できます。 統計機能※2 show vlan,
show vlans
コマンド送受信オクテット数 ○ ○
- VLAN単位の送受信オクテット数
- 採取対象は,MACヘッダおよびIPヘッダを除くIPv4パケットのペイロードとIPv6パケットのペイロードとの合計
送受信正常パケット数 ○ ○
- VLAN単位の送受信正常パケット数
- 採取対象は,ユニキャスト・パケット数だけでなく,マルチキャスト・パケット数,ブロードキャスト・パケット数との合計
送受信廃棄パケット数 ○ ○
- VLAN単位の送受信処理で廃棄したパケット数
ifMIB※3 送受信オクテット数 ○ ○
- ifHCInOctetsおよびifHCOutOctetsオブジェクトで統計値を表示
- 採取対象は,MACヘッダおよびIPヘッダを除くIPv4パケットのペイロードとIPv6パケットのペイロードとの合計
送受信正常パケット数 ○ ○
- ifHCInUcastPktsおよびifHCOutUcastPktsオブジェクトで統計値を表示
- 採取対象は,ユニキャスト・パケット数だけでなく,マルチキャスト・パケット数,ブロードキャスト・パケット数との合計
(凡例) ○:サポートする ×:サポートしない −:該当しない
注※1 Tag-VLAN連携をIPアドレス付与単位に設定する場合,本装置のほかの回線にIP設定を行った場合,その分Tag-VLAN連携設定数は減少します。
注※2 Tag-VLAN連携統計は,回線単位で採取可能です。採取する場合は,構成定義情報のLine情報に”vlan_statistics”を定義してください。なお,以下のパケットはTag-VLAN連携統計ではカウントしません。
- VLAN単位に送受信された全ARPパケット
注※3 ifMIBで統計情報を表示させる場合は,構成定義情報のLine情報に”vlan_statistics”を定義してください。この定義がない場合,オブジェクト値は”0”となります。
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