解説書 Vol.1

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4.3.1 プロトコル仕様

Tag-VLANはイーサネットフレーム(規格としてはFDDI,Token Ringも対象)にTagと呼ばれる識別子を埋め込むことで,VLAN情報(=VLAN ID)を離れたセグメントへと伝えることができます。

Tag付きフレームのフォーマットを次の図に示します。この図のようにTag-VLANのEthernetフレームフォーマットは,Ethernet V2フォーマットと802.3フォーマットの2種類あります。

図4-3 Tag付きフレームのフォーマット

[図データ]

Tagが埋め込まれることから,フレーム長は従来よりも4バイト長くなります。つまり,最小64バイト〜最大1518バイト(FCSを含む)のフレーム長は,最小64バイト〜最大1522バイトとなります。なお,フレームを送信する場合64バイト以下のフレームは68バイトでなく64バイトにパディングします。LANスイッチを接続する場合はTag情報を含めて64バイトのフレームを受信できることを確認してください。

VLAN IDの格納サイズは12ビットであるため,その値は1〜4095になります。VLAN ID=0はVLANではないことを意味するため使用できません。VLAN IDはIPインタフェースに対して設定できますが,各装置に対して手動で設定する必要があります。IEEEでは自動設定するプロトコルとして,LANスイッチ間で動作するGVRP(GARP VLAN Registration Protocol)を規定しましたが,サポートしている端末(PCなど)はまだ多くありません。

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